将棋本のおすすめ10選|初心者でも読みやすい人気の棋書を徹底ガイド
将棋本の選び方|購入する前に確認すべき点とは
ルールや戦法、問題集など様々な種類が揃う棋書。将棋を上手くなるためにはいずれも欠かせないアイテムですが、今の自分に適した一冊をいざ選ぶとなると、なかなかに難しく感じることでしょう。
そこで今回は、初心者、戦法、棋士をキーワードにした、わかりやすい棋書の選び方をご紹介していきます。
将棋本の選び方1. 初心者は基礎を学べる本を選ぶ
将棋本の内容は、理解と実践を繰り返して身につけていくものです。しかし、初心者が難しい本を選んでしまうと内容が把握できず、対局にも活かせません。
将棋を始めて間もない方の場合は、駒の動かし方を解説したものや1手詰めの問題集、定跡集など、基礎を学べるものから手にとってみましょう。
なお、中級者以上の場合でも、入門書を読み直すことで新たに得られるものがあります。難しい詰将棋がどうしても解けない、対局になぜか勝てないといった方も、ぜひチェックしてみてください。
中級者以上は苦手な局面も克服できるタイプがおすすめ
対局をたくさんこなしてきた中級者以上の方は、序盤、中盤、終盤の各流れが見えてきていることと思います。自分がどんな局面に弱いのかはっきりしているならば、その対策となる指南書を選んで棋力向上を図ってみましょう。
例えば、序盤の囲いはできているのに往々にして攻め込まれてしまうという方は、定跡集がおすすめ。王手ができそうなのに詰めないという場合は、やはり詰将棋が良いでしょう。
将棋本の選び方2. 自分が指したい「戦法」を見つけて選ぶ
将棋には様々な戦い方がありますが、好みではない戦術を学んでも頭に入ってこない可能性があります。
まずは、果敢に攻撃する戦法としての右四間飛車やゴキゲン中飛車、じっくり攻める戦法としての角交換型振り飛車。あるいは、手堅い守りの囲いとして有名な居飛車穴熊などを中心にチェックしてみましょう。
そして、自分が指してみたいと思う戦法を見つけたなら、それが詳しく解説されている棋書に腰を据えて取り組むのがおすすめです。
将棋本の選び方3. 迷ったら好きな棋士が書いた本を選ぶ
初心者向けには詰将棋、中級者向けには局面別の棋書などと言われても、ピンとこない方もいるはず。無理になにか一冊を選んでみても、きっと読みにくく感じてしまうことでしょう。
そんな方は、好きな棋士が書いた本を選んでみてください。名対局や独自の戦略に、時を忘れてのめり込めるはずです。
例えば、最年少記録で棋聖と王位の2冠を達成した藤井聡太氏や、永世七冠のレジェンド羽生善治氏の棋書はいかがでしょう。また、将棋界だけではなくお茶の間でも話題を集めている加藤一二三氏も詰将棋などもおすすめです。
将棋本のおすすめ10選|指し方が上手くなる読みやすい人気棋書を大公開
ここからは、指し方が上手くなるおすすめの将棋本を10冊ご紹介。ピックアップした中には、小学生からシニアまで読みやすい将棋入門書や、中盤で形成を崩しがちな人に向けた戦術書なども揃っていますよ。
さっそく自分にぴったりな一冊を探してみてくださいね。
将棋本のおすすめ1. 1手詰ハンドブック
- いろいろな駒を使って王手をかけていくため、自然と駒の動かし方が身につく
- 1手の詰将棋を集めた問題集なので、初心者でも取っ付きやすい
- 難問も多数掲載されているので、3手詰めや5手詰めに行き詰まった人の学び直しにもぴったり
将棋を始めてみたけれど、駒の動かし方がなかなか身につかないとお困りの方はいませんか。
浦野真彦著の『1手詰ハンドブック』は、1手で玉を捕まえられる簡単な問題だけを集めた棋書。パズルを楽しむように王手をかけていくうちに、駒の動かし方が自然と身についていきます。なかには難問もあるので、3手詰めで挫折した人が復習し直すのにもぴったり。
ルールブックを見ただけでは駒の動きが覚えられないとお悩みの方は、ぜひ手に取ってみてください。
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- 作者:浦野真彦
- 内容:詰将棋、ルール説明
将棋本のおすすめ2. 藤井聡太推薦! 将棋が強くなる基本3手詰
- 藤井聡太氏も推薦するほどの高いクオリティの問題集なので、解くと確実に力がつく
- 3手詰めの全200問という適度なボリュームのため、初心者でも飽きずに取り組める
- 同じシリーズには1手詰めと5手詰め編があるので、ステップアップやステップバックがしやすい
「子供に将棋を習わせたい。できれば、藤井聡太さんのように強くなって欲しい」と思っている親御さんもいるでしょう。
日本将棋連盟の『藤井聡太推薦! 将棋が強くなる基本3手詰』は、詰将棋作家として著名な柳田明氏による3手詰めの問題集。あの藤井聡太氏も全問題を確認した上で太鼓判を押しているので、これを解けば彼のように上手くなること請け合いです。
子供に将棋を覚えさせたい方は、さっそく購入してみてください。
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- 作者:日本将棋連盟、柳田明
- 内容:詰将棋
将棋本のおすすめ3. 寄せが見える本 基礎編
- 一度読むだけで予習から復習まで完結するので、飽き性の人でも内容を身につけやすい
- 寄せの必読書として評価が高く、詰めまでの手順を覚えるのにぴったり
- 解説の省略をせず丁寧に説明されているので、初学者でも理解しやすい
「将棋本は何回も取り組まなければいけないのだけれど、つい復習を疎かにしてしまう」なんてことはよくありますよね。
『寄せが見える本 基礎編』は、予習問題、基本講義、復習問題の3部から成る問題集。一度読むだけで2回分の取り組みに相当するので、飽き性の方でも内容をものにしやすいのがポイントです。また、寄せの名著でもあるので詰めまでの手順を学びたい方にも魅力的。
2度、3度同じ本を読むのが辛い、あるいは億劫だという方は、ぜひチェックしてみてください。
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- 作者:森けい二
- 内容:寄せ
将棋本のおすすめ4. 羽生善治のみるみる強くなる将棋入門 5ヵ条で勝ち方がわかる
- ルールや戦法、マナーを学びながら、羽生善治氏の将棋へ対する姿勢にも触れられる
- 読みやすい文章かつ図解付きなので、ミドルはもちろん小学生やシニアにも最適
- 同シリーズでは序盤の指し方、終盤の勝ち方など全7刊が揃うので、実力に合わせたステップアップが楽しめる
「藤井2冠もいいけれど、ミドル世代としては羽生さんに習ってみたい」という方も多いはず。
『羽生善治のみるみる強くなる将棋入門』は、1996年に史上初の七冠独占を果たした羽生善治氏による入門棋書。駒の動かし方や戦略だけでなく対局マナーなどにも触れており、将棋に対する幅広い知識を身につけることができます。また、優しい文章と図解で読みやすいのも好ポイント。
将棋界のレジェンド羽生善治氏の本で勉強してみたいという方は、こちらがおすすめです。
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- 作者:羽生善治(監修)
- 内容:ルール説明、詰将棋
将棋本のおすすめ5. 詰将棋入門
- カバンにもポケットにも入るコンパクトな文庫本サイズなので、いつでもどこでも詰将棋を学べる
- 小学生などが通う将棋教室のテキストを元にしているため、問題集として質が高い
- 1手詰めと3手詰めの計368問という大ボリュームで、毎日解いても不足を感じない
棋力向上のために、通勤・通学などのちょっとした時間にも詰将棋に取り組みたいなんてこともありますよね。
森信雄著の『詰将棋入門』は、文庫本サイズの詰将棋本。カバンに入れても場所を取らず、電車等の中で開いても邪魔にならず、いつでもどこでも問題を解くことができます。内容は、実際の将棋教室で使われているものとあって、解きごたえもバッチリ。
移動時間やスキマ時間にも将棋の勉強をしたいという方は、ぜひチェックしてみてください。
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- 作者:森信雄
- 内容:詰将棋
将棋本のおすすめ6. 全戦法対応 将棋・基本定跡ガイド
- 居飛車の矢倉囲いから相振り飛車まで戦法を広く記した棋書なので、基本的な定跡を覚えられる
- 出題に対するヒントや解説が細やかなので、回答がわからずに詰むことがない
- 羽生善治氏も認める序盤のプロによる棋書とあって、内容に頼もしさがある
駒の動かし方を理解したなら、次は定跡と呼ばれる序盤の手順が気になってきますよね。
そんな方々に人気なのが囲いや振り飛車、角換わりなどをまとめた『全戦法対応 将棋・基本定跡ガイド』です。出題形式ですが、ヒントや丁寧な解説のおかげで、答えがわからずに投げ出すこともなく取り組めるでしょう。体系的に定跡を網羅しているという点から、事典代わりに傍らに置いておくのもいいですね。
序盤の進め方を知りたいという初心者には、こちらの一冊がぴったりです。
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- 作者:長岡裕也
- 内容:戦法、定跡、対策
将棋本のおすすめ7. 中飛車のポイント すぐ覚えてすぐ勝てる11の戦型
- 多彩な戦型が掲載されているため、この一冊で一般的な中飛車戦法を身に着けられる
- 戦型解説の他にコラムも充実しており、息抜きがてらにも将棋を学べる
- 2017年度王位の菅井竜也八段も推薦しているので、クオリティも折り紙つき
「初心者は、勝ちやすい中飛車を覚えるべきと勧められた。なにか良書はないかな」とお探しの方はいませんか。
『中飛車のポイント すぐ覚えてすぐ勝てる11の戦型』は、中飛車戦法を解説した名著。基本の考え方はもちろん、対振り飛車や対居飛車穴熊といった対策まで細かく記されているのがポイントです。理解からの実戦というサイクルには、実に頼もしい一冊となることでしょう。
勝ちまくって初心者から脱出したい、中飛車を得意戦法にしたいという方は、ぜひチェックをどうぞ。
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- 作者:石川泰
- 内容:戦法、対策
将棋本のおすすめ8. 木村一基の初級者でもわかる受けの基本
- 千駄ケ谷の受け師の異名を取る木村一基氏の著書なので、粘り強い守りの将棋を学べる
- 解説者としても分かりやすいと評判の棋士の棋書なので、初心者でも読みやすい
- 終盤、中盤の戦略について詳しく書かれているため、定跡以降の指し方を学びたい人にもおすすめ
何度も将棋を指すうちに、自分は攻めよりも守りの将棋が向いていそうと感じ始めた方はいませんか。
木村一基氏による『初級者でもわかる受けの基本』は、受けからの形勢逆転のコツや鉄壁な玉の囲い方、金銀の効果的な使い方などが記された棋書。まさに名受け師と呼ばれる同氏ならではの貴重な内容で、これ一冊で、粘り強く懐の広い守りの棋風を深く学ぶことができます。
攻めずに勝つ。そんな渋い将棋が気になっている方は、さっそく購入してみてくださいね。
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- 作者:木村一基
- 内容:戦法、対策
将棋本のおすすめ9. 天彦流 中盤戦術 - 局面の推移と形勢で読みとく
- 駒の損得などわかりやすい基準が示されているため、複雑な中盤の進め方がはっきりと見える
- NHK教育テレビで放送された内容を元にしているため、初心者でも理解しやすい
- 名人を3度も獲得した佐藤天彦氏による執筆なので、信頼度も高い
序盤の定跡や終盤の詰めのような定形がない中盤。戦術はどうしたらいいんだろうと困ってしまいますよね。
『天彦流 中盤戦術』は、そんな方にぴったりな一冊。駒の損得や玉の堅さなどで形成を判断することで、正解の見えにくい中盤にわかりやすい答えを導き出しています。思わず膝を叩いてしまう内容は、中級者以上の方にもGOODですよ。
混乱しがちな中盤の戦い方がわからないという方は、まずチェックしてみてください。
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- 作者:佐藤天彦
- 内容:戦法、対策
将棋本のおすすめ10.将棋パワーアップシリーズ 5手詰将棋 テーマは実戦!
- 実戦を視野に入れた5手詰将棋なので、解くほどに終盤の指しに強くなる
- 掲載されている問題はいずれも5手詰め、かつ全202問と、解きごたえも十分
- 新書判サイズの小型本なので携帯しやすく、ちょっとした時間にも気軽に取り組める
実際の対戦では1手や3手で綺麗に詰めるのはまれ。経験者ほど、「もっと難解な問題集で力をつけなければ」と感じているはず。
高橋道雄著の『5手詰将棋 テーマは実戦!』は、対局を見据えたリアルな棋書。掲載する設問は、いずれも5手詰めかつ実践によくある型ばかりなので、本書を解き終えた暁には難しい手筋の答えも自然と見えてくるはずです。
初歩的な詰将棋だけでは勝てないと強く感じている方は、ぜひ手に取ってみてください。
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- 作者:高橋道雄
- 内容:詰将棋
自分に合った将棋本を選んでレベルを上げていきましょう!
駒の動かし方や基本的なルールを教示してくれるものから特定の戦法を鍛えるものまで、実に様々な種類が揃う将棋の本。
自分の不得意な指し方から取り組むもよし。お気に入りの戦略を極めるもよし。もちろん、人気の棋士の本から始めても構いません。
楽しい将棋ライフを過ごすためにも、ぜひ納得のいく一冊を見つけてみてくださいね。
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