結婚祝いのお返し・結婚内祝いのマナー集|金額の相場や時期を大公開

結婚祝いのお返し/結婚内祝いを贈ろうと思っている方へ。今記事では、結婚祝いへのお返しを贈る必要性はもちろん、価格相場や贈る時期やタイミングから、実際に贈る際の注意点まで詳しくご紹介。家族や親戚、職場の人や友達など、お祝いをいただいた人へ失礼のないよう、マナーをチェックしましょう。

前提として「結婚祝い」をいただいたら、すぐに電話でお礼を告げる

結婚祝いのお返しのマナーとは

結婚祝いを受け取ったら、感謝の気持ちを伝えるためにもすぐに電話をするのが常識です。たとえ相手が家族や親しい友達であっても、「結婚したのだからお祝いをもらって当たり前!」と思わずきちんと感謝の気持ちを伝えてください

特に、なかなか会えない友達や親戚であれば、お祝いを郵送してくれることもあるでしょう。そういった方の中には「無事に届いているだろうか?」と不安に思っている方もいるため、届いていることを報告する意味も含めてきちんとお礼を伝えましょう。


電話が通じない場合、手紙でお礼を伝える

結婚祝いのお返しに手紙

家族や職場の方のように毎日でも顔を合わせられると苦労はないのですが、直接お礼の気持ちを伝えたくても、都合が合わずなかなか会えないどころか電話に出てもらえないこともありますよね。そんな時は手紙でお礼を伝えるのもおすすめです。

直筆の手紙からは真心が伝わるため、相手も「結婚祝いを贈って良かった。」と感じながら気持ち良くお祝いをしてくれます。

また、ラインなどの便利な連絡ツールがありながらもあえて手紙にすることで、相手は大切にしてもらえていると感じ、より喜んでくれるでしょう。


前提として「結婚祝い」へのお返しって必要なの?

結婚祝いのお返しって必要なの?

結婚祝いをもらったら、たとえ家族や親戚であっても原則としてお返しが必要です。もちろん、お祝いなので相手もお返しを期待してプレゼントをしているわけではありません。

しかし、感謝の気持ちをお返しという形で表現してくれるのと、してくれないのとでは印象が全然違います。結婚するにあたって何かと出費がかさみ、お返しを準備する余裕がないという方もいますが、たとえ少額でも感謝の気持ちを伝えるためにお返しは用意すべきです。

では、結婚祝いのお返しに適切な対応ができるよう、知っておくべき結婚祝いの常識を紹介します。


「結婚祝いへのお返し」と「内祝い」は同じなの?

内祝いとは、幸せのお裾分けというのが本来の意味です。つまり、「結婚したことで溢れんばかりの幸せを周囲の方にも分けてあげたい!」というのが結婚内祝い。

しかし、最近では結婚祝いをもらっていない相手に対して、わざわざ内祝いを贈るということをしません。むしろ、内祝いを先に贈ることで、「お祝いをしなければ。」というプレッシャーを与えてしまう可能性があります。

こうした理由から、内祝いにはお返しの意味合いが強くなっている傾向があり、結婚祝いをもらってから内祝いを準備するというのが一般的な流れです。


結婚式を挙げない場合はどう返せばいいの?

家族や友達など近しい間柄の方に特に多いですが、入籍してすぐに結婚祝いがもらえるパターンもあります。こういった際に「挙式なしのつもりなのにどうしよう…。」と悩む方もいるでしょう。

結論を言うと、挙式なしでも結婚祝いをもらったらお返しは必要です。結婚式を挙げる場合は引出物がお返しとなりますが、それができない以上自分たちで準備をしてお返しをしなければなりません。

まずはお礼の電話をし、大体いただいた金額の1/3くらいの値段でお返しを検討します。直接お返しを持って行くのがマナーですが、遠方でなかなか会えないなどの場合は郵送でも大丈夫です。その際は、「郵送で送らせていただいても大丈夫でしょうか?」と必ず伺いを入れ、了承を得てから郵送手続きをしましょう。


例外的に結婚祝いのお返しが「不要」とされる3つのパターンとは

結婚祝いのお返しが不要になるパターン

結婚祝いをもらったら、お返しをするのが一般的なマナーです。しかし、時にはお返しが不要とされるパターンも。

そこでここからは、結婚祝いのお返しが不要となる例外を3つ紹介します。お返しすべきか否かに悩んだ時は、この例外に当てはまるかどうかをチェックしてみてください。


結婚祝いのお返しが不要なケース1. 結婚式で引き出物を渡す

結婚式で用意する引出物や料理などのおもてなしは、結婚祝いのお返しとして準備するもののため、あえて結婚祝いのお返しを準備する必要はありません

ただ、結婚祝いはくれる人によって金額が様々なので、全員同じ引出物にするのではなく、家族や職場の上司など多めにくれた方には少し値段が高めの引出物を用意するというやり方があることも覚えておきましょう。


結婚祝いのお返しが不要なケース2. 会社の福利厚生で結婚祝いを貰った

会社の中には、福利厚生の1つとして結婚祝いをくれるところがあります。ただ、個人的なお祝いではないため、職場の誰にお返しをしたら良いのか分かりませんよね。

このように、会社から福利厚生として結婚祝いをもらう場合は職場へのお返しを準備する必要がありません。


結婚祝いのお返しが不要なケース3. いただいた結婚祝いが少額だった

結婚祝いでいただいたものの値段が少額だと、そのお返しも安価のものを用意することになってしまいます。それではあまりに失礼なので、あえてお返しを準備しないというのも優しさの1つです。

ただ、お礼だけはきちんと伝えるようにしてください。


結婚祝いでお返しをする際の価格相場は?

結婚祝いのお返しの相場

基本的に、結婚祝いのお返しの値段はいただいたものの半額~1/3相当が理想

例えば、挙式なしのお祝いで友達から1万円をもらったとします。この時は、3,000~5,000円くらいの範囲でお返しを準備しましょう。いくらお金がないからと言っても、500円や1,000円といったあまりに少額の返しは失礼です。

「お返しをしなければ!」という気持ちが一番大切ではありますが、マナーとして相場を意識したお返しを準備することを怠ってはなりません。


いただいた結婚祝いが高額の場合は?

「家族が結婚祝いに20万もくれた!」「職場の上司が結構な金額を包んでくれた!」など、一般的な相場より高額の結婚祝いを受け取る場合もあるでしょう。しかし、高額な結婚祝いに対して高額なお返しをするのはかえって相手に気を遣わせる恐れがあります。

相手は、高額なお返しを求めてお祝いを渡しているわけではありません。「結婚式で素敵なドレスを着るための足しにしてほしい。」「新婚旅行を思う存分楽しんできて欲しい。」など、純粋にお祝いしたい気持ちで結婚祝いを渡しています。

そんな気持ちを台無しにするようなお返しをしないためにも、お返しの金額は1/3程度に留め、改めて手紙でお礼を述べたり新婚旅行のお土産を渡したりなど別の形で感謝を伝えるよう配慮しましょう


後輩や部下にお祝いをもらった場合は同額を贈る

基本的にはいただいた結婚祝いの半額から1/3くらいの金額でお返しを準備すべきと紹介しましたが、結婚祝いをくれた相手が職場の部下や後輩だった場合には話が変わります。

自分より目下の人がくれたお祝いに対しては、同等の金額でお返しを準備するのがマナーです。

目上の自分が職場の部下や後輩より少額のお返しをしてしまうと、相手は「上司(先輩)の顔を立てられなかった。」と気にしてしまう恐れがあります。上下関係がきちんとしていることを美徳とする日本の風潮を考えると、自分が目上である以上は目下の人より、少額で済ませるわけにはいかないということが分かりますね。


結婚祝いへのお返しを贈る時期やタイミングは?

結婚祝いへのお返しを贈る時期やタイミングは?

結婚祝いのお返しは、挙式後であれば1ヶ月以内。挙式なしであれば入籍してから1ヶ月以内のタイミングで贈るのがベストです。

結婚式後でいろいろと忙しいかもしれませんが、あまりお返しを先延ばしにしていると、お祝いした側は「お返しをしてくれないのかな?」と忘れられたような気持ちになってしまうこともしばしば。

タイミングを逃すと今更感が出てどんどんお返しをしづらくなってしまうので、できるだけ早めにお返しの準備をすることをおすすめします。


結婚祝いのお返しを贈る際に気をつけたい3つの注意点

結婚祝いのお返しを贈る際に気をつけたいこと

結婚祝いのお返しを贈る際には、お返しする相手に失礼がないようマナーを意識する必要があります。たとえ家族や友達などの親しい間柄であっても、マナーをきちんとわkまえておくことで、今後も親しいお付き合いを続けていけるからです。

では、結婚祝いのお返しを贈る際は具体的にどのようなマナーに気をつければ良いのか、忘れてはならない注意点を紹介します。


結婚祝いのお返しの注意点1. お返しの品は、なるべく“手渡し”する

結婚祝いのお返しに限ったことではありませんが、感謝を伝える場面で一番効果的なのは、きちんと相手と顔を合わせて直接お礼を述べること。お返しを手渡しにすることで、感謝の気持ちもストレートに伝えられるので、できるだけ手渡しをすることが理想的です。


手渡しが無理な場合、お礼の手紙も同封する

「親戚が遠方に住んでてすぐに会えない。」「友達の仕事が忙しそうで都合が合わない。」など、なかなか会えない状況の場合は、郵送で対応することも可能です。その際は、必ず真心を込めたお礼の手紙も一緒に添付しましょう。

手紙は季節や相手を選ばない無地の便箋がおすすめ。お礼の手紙なのでお礼をメインに書き、だらだらと長い文章を書いて内容が脱線しないよう注意してください。


結婚祝いのお返しの注意点2. 縁起の悪い数字や品物は避ける

冠婚葬祭は縁起に非常に敏感です。知らず知らずのうちに縁起の悪い数字や品物を用意してしまうと、それだけで「常識がない!」と思われてしまう可能性があります。

例えば、結婚における縁起の悪い数字と言えば偶数。これは2で割り切れることから2人が別れることを連想させるためNGです。

また、品物においては「縁を切る」という意味になる刃物や、悲しいことがあって涙をぬぐう時に使うハンカチも別れをイメージさせ縁起が良くないと言われます。こうしたものをお返しに選ぶのは相手に失礼なので注意しましょう。


結婚祝いのお返しの注意点3. のし紙を付けるなら、「内のし」を選ぶ

お返しは少しでも綺麗な状態で相手に届けるのがマナー。相手の手に渡る前にのし紙が汚れたり傷ついたりしないよう保護する意味でも、のし紙はできるだけ“内のし”を選ぶことをおすすめします。

また、内のしをするということはのし書きが隠れるということ。お渡し時に表書きが見えないことから控えめな印象があり、奥ゆかしい特徴を持つ日本人ならではと考えられています。


感謝の気持ちを込めて、結婚祝いのお返しを贈ってくださいね

感謝の気持ちを結婚祝いのお返しを贈ってみて

結婚祝いをもらうと、祝福されていることが目に見えて分かるので非常に嬉しいですよね。その気持ちを伝えるためにも、しっかりと返しを用意したいところ。

しかし、冠婚葬祭は礼儀を重んじる風潮があるので、たとえ親しい友達や身近な親戚などが相手でも失礼がないように対応すべきですが、具体的にどうしたら良いか分からないと悩む方も多いでしょう。そんな時は、ぜひ上記で紹介した内容を参考にお返しを検討してみてください。

新婚旅行や新生活など結婚に伴って、忙しい毎日を送っているカップルさんが多いかもしれませんが、お祝いしてくれた方々の気持ちに真心でお返しし、結婚後も良好な関係を維持できるよう抜かりなく対応していきましょう。

【参考記事】様々な内祝いについてレクチャーします▽

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