上腕筋の効果的な鍛え方|力強い腕を作る筋トレ&ストレッチメニューとは

織田琢也 2023.06.14
上腕を形成する筋肉、上腕筋。上腕二頭筋や上腕三頭筋と同様に人間の男らしい腕回りを作る筋肉は、どうやって鍛えれば良いのか。今回は、上腕筋の鍛え方として、効果的なトレーニングメニュー&ストレッチをご紹介します。腕を太くする筋トレメニューをとくとご覧あれ。

上腕筋を鍛える筋トレメニュー|力こぶを作る効果的なトレーニング方法

上腕筋を鍛えられるトレーニング

上腕筋の基礎知識をご紹介した後は、実際に鍛えられる効果的な筋トレメニューを解説していきます。

自重で行えるトレーニングから、ダンベル・バーベルを使った筋トレまで幅広く解説していきますので、気になった男性はぜひチャレンジしてみてください。


上腕筋の筋トレメニュー1. 逆手懸垂(プルアップ)

逆手懸垂のやり方

懸垂種目の中で、上腕筋を効果的に刺激できるトレーニング、プルアップ。リバースチンニング(逆手懸垂)とも呼ばれる筋トレ種目で、上腕二頭筋なども鍛えられます。筋トレ初心者でも挑みやすいトレーニングですので、機会があればチャレンジしてみて。

プルアップのやり方

  1. バーの真下ではなく、後ろに少し下がって立つ
  2. 肩幅分ほど手を開き、バーに指をかける
  3. (2)の時、強く握りこみすぎない
  4. 体を上げる時、腕で体を持ち上げるのではなく、胸をバーに近づけるイメージで取り組む
  5. 限界まで持ち上げたらゆっくりと下ろしていく
  6. この動作を10回繰り返す
  7. インターバル(30秒)
  8. 残り2セット行う
  9. 終了

プルアップトレーニングの目安は、10回 × 3セット。二頭筋・三角筋・僧帽筋を意識して行っていきましょう。

トレーニングのコツ

  • 胸と背中の筋肉を意識する
  • 呼吸を安定させて行う
  • 背中を丸めて行わない
  • 正しいフォームを意識する

プルアップで効果を高めるコツは、胸と背中の筋肉を意識して取り組むということ。プルアップトレーニングは、上腕二頭筋をメインに鍛えられる種目ではありますが、腕だけを意識すれば良いというわけではありません。特に大胸筋上部・僧帽筋・広背筋をうまく使いながら動作を行っていきましょう。

【参考記事】逆手懸垂のやり方&コツとは▽


上腕筋の筋トレメニュー2. ハンマーカール

ハンマーカールのやり方

ダンベルを使ったトレーニングメニュー、ハンマーカール。上腕筋・上腕二頭筋・腕橈骨筋を刺激できる種目として人気を集めており、多くの筋トレマニアも取り組んでいます。

ハンマーカールのやり方

  1. ダンベルを両手または片手に持つ
  2. 背筋をしっかりと伸ばし、直立します
  3. ダンベルを肩からまっすぐ下ろす
  4. (3)の時、手のひら同士が向き合うように
  5. ダンベルをゆっくりと上げていく
  6. 肘の角度45度のポイントでキープする
  7. 停止した後、ダンベルを下げていく
  8. (7)の時、腕が伸びきらないように軽く曲げたポイントまでおろしましょう
  9. この動作を10回繰り返す
  10. インターバル(90秒)
  11. 残り2セット行う
  12. 終了

ハンマーカールの目安は、10回 × 3セット。ダンベルの重量は、10回で限界になるウエイトをチョイスしましょう。

トレーニングのコツ

  • 肘の位置は固定する
  • ダンベルを握りこみすぎない
  • 慣れてきたら、限界までダンベルを上げる
  • 背中は曲げない
  • 肩に力は入れない

ハンマーカールで重要なコツは、肘の位置は固定して前腕だけを動かすようにすること。肘がブレてしまうと上腕筋を鍛えることはおろか、怪我を誘発してしまう恐れがあります。常に正しいフォームを意識してトレーニングに取り組みましょう。

【参考記事】ハンマーカールのやり方&コツとは▽


上腕筋の筋トレメニュー3. コンセントレーションカール

コンセントレーションカールのやり方

ダンベルを使った上腕筋トレーニング、コンセントレーションカール。ハンマーカールと同様に、カール動作(肘を曲げる動き)を取り入れた筋トレメニューなため、効果的に筋肉を鍛えられます。

コンセントレーションカールのやり方

  1. 足のつく椅子やフラットベンチに座る
  2. 足幅は肩幅より少しだけ広めにとる
  3. 片方の肩を前にだらっと垂らす
  4. (3)の時、逆の手は逆の膝に置いて体を支えられるようにする
  5. ダンベルを持つ
  6. ダンベルを握る腕の上腕三頭筋と肘部分を太ももで固定する
  7. ダンベルを胸に引き寄せるよう持ち上げる
  8. 限界まで持ち上げたら、ゆっくりと下げていく
  9. この動作を10回繰り返す
  10. インターバル(90秒)
  11. 残り2セット行う
  12. 終了

コンセントレーションカールの目安は、10回 × 3セット。引き上げる時は、手首は固定した状態で取り組むようにしましょう。

トレーニングのコツ

  • 呼吸を安定させて取り組む
  • 肘から肩まで固定して行う
  • 手首は返さない
  • 肩に力は入れない
  • チーティングに注意する

コンセントレーションカールで重要なポイントは、手首を返さないということ。コンセントレーションカールに限らず、カール動作を含むトレーニングでは手首は固定するのが基本です。

手首がどうしても返ってしまう場合は、ダンベルの重量を少し落としてみましょう。

【参考記事】コンセントレーションカールのやり方&コツとは▽


上腕筋の筋トレメニュー4. ベンチプレス

ベンチプレスのやり方

バーベルを使った上腕筋トレーニング、ベンチプレス。スクワットデッドリフトに並び、『筋トレBIG3』とも呼ばれる種目で体幹全体はもちろん、上腕・前腕などありとあらゆる筋肉を同時に刺激できます。

ベンチプレスのやり方

  1. フラットベンチに寝っ転がる
  2. サムアラウンドグリップ(親指を回す握り方)でバーを握る
  3. (2)の時、肩の1.5倍ほどの幅でバーを握る
  4. 肩甲骨を寄せた後、胸を突き出す
  5. バーをラックから外す
  6. 肩の真上でキープする
  7. バーをゆっくりと下ろしていく
  8. (7)の時、前腕が地面と垂直になる位置にバーを下げる
  9. 素早く肩の真上に戻す
  10. この動作を8回繰り返す
  11. インターバル(3分間)
  12. 残り2セット行う
  13. 終了

ノーマルベンチプレスの目安は、8回 × 3セット。8回で限界が来るウエイトに調整してトレーニングを行いましょう。

トレーニングのコツ

  • 正しいフォームで取り組むことを意識する
  • 足は固定する
  • 持ち上げる時は手だけでなく、背中でベンチを押す
  • 肩を上げない
  • チーティングを行わない

ノーマルベンチプレスの効果を高めるコツは、手だけでなく、背中でベンチを押すイメージで行うということ。

手だけでバーを持ち上げようとすると肩へ大きな負荷がかかるため、怪我のリスクも上がってしまいます。故障の可能性を抑えるためにも、正しいフォームで取り組むことを意識して。

【参考記事】ベンチプレスのやり方&コツとは▽


上腕筋の筋トレメニュー5. プリチャーカール

プリチャーカール(バーベル)のやり方

バーベルと専用の台を使った行うカールトレーニング、プリチャーカール。安定した状態でトレーニングに取り組めるため、筋トレ初心者でも安心安全に取り組めます。ジムに通っているという男性はぜひチャレンジしてみて。

プリチャーカールのやり方

  1. プリチャー台に対してまっすぐ立つ
  2. ベンチに対して平行になるよう三頭筋を当てる
  3. 上腕二頭筋の就職を感じるまで、肩を下げていく
  4. 手幅は肩幅分にする
  5. バーベルをしっかりと握り、ゆっくりと下げる
  6. 腕が180度に開くところまでバーベルを下げ、一度停止する
  7. その後、バーベルを二頭筋の力のみで引き上げる
  8. この動作を8回繰り返す
  9. インターバル(3分間)
  10. 残り2セット行う
  11. 終了

プリチャーカールの目安は、8回 × 3セット。ベンチプレスと同様に8回で限界の来るウエイトをチョイスしておきましょう。

トレーニングのコツ

  • 肩を上げすぎない
  • 持ち上げるときに吐き、伸ばす時に息を取り入れる
  • 上腕筋・上腕二頭筋への刺激を感じながら取り組む
  • 手首に近い位置でバーベルを握る
  • 腕の角度を広げすぎない

プリチャーカールで大切なポイントは、手首に近い位置でバーベルを握るということ。

バーベルのように重たい器具を指先で持ってしまうと、前腕筋に刺激が届いてしまい、上腕の筋肉を刺激できません。手首の近くで固定させるように器具を持つようにしましょう。

【参考記事】プリチャーカールのやり方&コツとは▽


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