アキレス腱の効果的なストレッチ方法。柔らかくするメリットや注意点もご紹介!
アキレス腱のストレッチをするメリット|どんな効果が得られるの?
足首の後ろ側にある「アキレス腱」は、ふくらはぎの筋肉と、かかとの骨を結ぶ体の中で最も大きな腱です。
歩いたり走ったりはもちろんジャンプしたりする時など足を動かすときに重要な役割を果たします。
ここからは、アキレス腱を柔らかくするメリットについて紹介。ストレッチを行う前に一度確認しておきましょう。
アキレス腱を柔らかくするメリット1. ケガの予防に繋がる
スポーツをする上でアキレス腱は、下半身にかかる衝撃を和らげるクッションのような役割を果たしてくれます。
しかし、足首が硬いと瞬間的な負担に耐えられず、炎症や断裂などの外傷を起こすことも。しかも、一度痛みが出ると治療が長期にわたることもあります。
そのため、日頃からマッサージやストレッチで柔らかくしておくことが怪我の予防に効果的。
アキレス腱を柔らかくすることで、とっさの動きや激しい動きにも対応できるので、捻挫や肉離れなどのスポーツ障害を事前に予防できますよ。
アキレス腱を柔らかくするメリット2. 血流が促進され、代謝が上がる
アキレス腱を柔軟にするということは、アキレス腱と繋がっているふくらはぎの筋肉にも影響を与えるのです。
ふくらはぎは「第二の心臓」とも呼ばれ、下半身の血液を心臓に戻すポンプのような役割をしています。ふくらはぎが柔らかくなることで、血液の循環が促進され、代謝アップに効果的。代謝が上がると痩せやすくなるだけでなく、免疫力も上がるため、病気の予防にもなります。
アキレス腱を柔らかくすると、ふくらはぎもほぐれ血流にも良い影響があるので、アキレス腱のストレッチは日頃から体調に気にしている人にもぴったりですね。
アキレス腱を柔らかくするメリット3. 疲労回復効果も期待できる
先ほど説明したように、アキレス腱はふくらはぎと連動していて、血液の循環を促す大切な役割を持ちます。
そのため、アキレス腱が硬いとふくらはぎも硬くなり、血液の循環がうまく行われないことに。血行が悪くなると疲労物質が溜まり、少し立っているだけでも疲れやすい状態になります。
アキレス腱をストレッチして柔らかくすることで、血流が良くなり溜まっていた疲労物質が排出され、疲労回復に効果的。足の疲労が回復することで、睡眠の質が上がったり、日々の生活に良い影響を与えてくれるのでしっかりストレッチをしていきましょう。
アキレス腱を柔らかくするメリット4. 冷え性が軽減される
冷え性は睡眠や食生活、生活習慣の乱れなどにより、体内の血流が悪くなって起こります。特に心臓から一番遠い手足の毛細血管にまで新鮮な血液が運ばれにくくなり、末端冷え性に悩む人も多いものです。しかもこの冷え症を放っておくと、頭痛や肩こり、不眠など様々な症状があらわれ、体の不調を引き起こす原因にも。
上で紹介した通り、アキレス腱を柔らかくすることで血流が良くなるので、下半身を中心に血液が循環。足の指先まで血液が行き渡り、冷え性改善が期待できます。
一見冷え性には関係なさそうなアキレス腱ですが、ストレッチやマッサージを行うことで血流が促進され、長年の冷えから解放されますよ。
アキレス腱ストレッチの正しいやり方|ふくらはぎを柔らかくする効果的な方法を紹介!
では、アキレス腱のストレッチはどんなやり方で行えばいいのでしょうか。
ここでは、おすすめのアキレス腱ストレッチのやり方をご紹介します。
アキレス腱を伸ばして、ふくらはぎも柔らかくする効果があるのでぜひ今回紹介するメニューをチェックしてみて下さい。誰にでもできる簡単な方法のばかりなので初心者でも安心ですよ。
正しいストレッチのやり方1. 立ったままできるアキレス腱のストレッチ
運動を行う時に準備運動として行うことが多いメジャーなストレッチ。ランナーや激しいスポーツをする人やリハビリなどでも欠かせないストレッチです。間違ったフォームで行っている人もいるので気をつけてチェックしておきましょう。
ストレッチの正しいやり方
- 手を椅子や机につく
- 伸ばす方の足を真後ろへ持っていきかかとをつける
- 体重を前に乗せて30秒キープ
- 次に足先を外側に向け30秒キープ
- その次につま先を内側に向けて30秒キープ
- 最後につま先をまっすぐに戻し、伸ばしている方の足の膝を曲げて30秒キープ
- 反対側の足も同じように行う
一つの種目30秒〜1分程度。トレーニング中は姿勢をまっすぐにして行うように心がけて下さい。
トレーニングのコツ
- かかとは真後ろに引く
- ふくらはぎが伸びているのを意識しながら行う
手順の(6)以外では、伸ばしている足の膝はしっかり伸ばして行いましょう。アキレス腱はふくらはぎの筋肉にくっついているため、ふくらはぎの腓腹筋やヒラメ筋を意識して行うことで一緒に伸ばせますよ。
正しいストレッチのやり方2. 座ってできるアキレス腱のストレッチ
足の疲れを感じた時や運動前がおすすめのストレッチ。座って行えるので器具を使わず自重で行うので家だけでなく休憩時間やちょっとした隙間時間に行えます。
ストレッチの正しいやり方
- 膝をついてしゃがんだ状態から片方の足を立てる
- 反対側の足は寝かせる
- 立っている膝を胸で押すように上半身を前に倒して20秒キープ
- 反対側の足も行う
片足20秒程度、伸びたことが確認できるまで行います。
トレーニングのコツ
- 足首に角度をつけるように伸ばす
- 足首が硬い場合は無理をしないように注意する
体を前に倒していくときに、少しずつ体重をかけていくのがポイント。無理に伸ばしすぎると怪我の原因になってしまうので「痛い」と感じたらそこまででやめておきましょう。
正しいストレッチのやり方3. タオルを使ったアキレス腱のストレッチ
身近でどこにでもあるタオルを使った座って行うベーシックなストレッチ。タオルがあればどこででも簡単に行えるので、スポーツの前のウォーミングアップにもおすすめです。
ストレッチの正しいやり方
- 足を伸ばして床に座って片方の足を反対側の足のうち太ももに当てる
- 伸ばしている側のつま先にタオルを引っ掛けて足を浮かせる
- 足首をそらせた状態で20秒キープ
- 反対側の足も行う
トレーニングのコツ
- 背筋は伸ばして胸を張り行う
- タオルは自分の方向にゆっくり引く
タオルを引く力は強くせずゆっくりじっくり伸ばすようにします。足首が硬い人は痛く感じるのでタオルを緩めましょう。
正しいストレッチのやり方4. 段差を利用したアキレス腱のストレッチ
ストレッチポールや段差を使ったストレッチ。バランス感覚が取りやすくなり、歩行時の転倒防止効果があり、走り終わった後などのストレッチとしても最適。少しの段差を利用して行えるので外で行うストレッチにぴったりです。
ストレッチの正しいやり方
- 段差の上につま先を乗せかかとを落とす
- そのままかかとを持ち上げ、つま先で立つ
- 数回繰り返す
不安定になるので、壁や手すりなど手で支えながら行うといいでしょう。
ストレッチのコツ
- 両足では不安定な人は片足ずつでもOK
- 初心者の場合は段差のあまりないものを選ぶ
高さのある階段などでは危険なので、手すりのある場所か高さの低い段差を選ぶことがポイント。慣れるまでは片足ずつ行ってもいいでしょう。左右差がある人は均等になるまで試してみて下さい。
アキレス腱のストレッチのポイント|注意点も解説します。
ストレッチのやり方をご紹介したところで、ここからは、アキレス腱のストレッチをする上で共通する注意点を解説します。
ポイントを押さえていないと怪我をしてしまったり、せっかく行っても思ったような効果が出ないものです。
今から説明する3つのポイントを抑えてストレッチしてみて下さいね。
ストレッチのポイント1. 反動をつけないようにする
反動をつけてストレッチを行うと、筋が急に伸ばされ負荷がかかります。この時、筋の急激な伸びによる筋断裂などの裂傷を防ぐために、反射的に筋が収縮。そうなることで筋が堅くなり、逆に柔軟性が低くなりストレッチがしづらくなります。
また、ストレッチがしづらくなるだけではなく、アキレス腱を痛めてしまう可能性も。
ストレッチをするときは、反動をつけずにゆっくり伸びを感じれる状態でキープすることで、柔軟性がでてしっかりと効果を実感できるでしょう。
ストレッチのポイント2. ゆっくり呼吸をしながら行う
深い呼吸を繰り返すことで、自律神経である交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズに行われ、筋肉がより伸ばしやすい状態に。
息を吸う時は緊張状態になる交感神経、吐く時にはリラックス効果のある副交感神経が優位になります。呼吸をする時はしっかり吸い込んで、ゆっくり息を吐きることに意識を集中させることが大事です。
ストレッチをしていると、ついつい呼吸をするのを忘れてしまいがちですが、呼吸をしてリラックスした状態で行うことで、筋肉が緩んで伸ばしやすくなるでしょう。
ストレッチのポイント3. アキレス腱を意識してストレッチを行う
ただなんとなくストレッチを行っているだけでは、正しい方法でストレッチできていたとしても効果が出にくくなります。
筋肉には、鍛えている部位や伸ばしている部位を意識しながら行うと、より効果を得られる特性があるのです。そのため、アキレス腱のストレッチをする時は、アキレス腱の伸びを感じながら行うようにしましょう。
ストレッチの効果をより高めることができて、アキレス腱の柔軟性も上がりますよ。
アキレス腱のストレッチをして、運動のパフォーマンスを上げていこう。
アキレス腱のストレッチには、足首を柔らかくすることで血流の促進で冷えを予防したり、疲労回復と様々な効果があります。
正しい方法でストレッチを行うことで、日常生活で転びにくくなったりスポーツをする際に心配な、断裂や肉離れなどの怪我予防に効果的。また、痛めてしまった時のリハビリとしてマッサージと一緒に行うと回復も早いでしょう。
今回紹介した誰でも簡単にできるストレッチと3つの注意点に気をつけながら行うことでより効果を出すことができますよ。
ぜひ参考にしてみて下さい。
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