“保身に走る人”の心理や特徴とは?責任逃れする人への接し方や対処法を紹介

HaRuKa 2024.05.08
保身に走る人の心理や特徴を知りたい人へ。本記事では、保身に走る人の心理や特徴から、責任から逃げようと自分を守ることに必死な上司への対処法まで解説します!

「保身に走る」とは?どんな意味で使われるの?

保身に走るとは?

保身に走るとは、自分の立場や地位、出世を最優先し守ろうとする姿勢のことです

保身には、自分の安全を守ることや自分の地位や名誉を失わないようにするという意味があります。

だから、保身に走る人は自己中心的な考え方をしたり、自分の非を認めなかったりする特徴があるのです。

例えば、仕事で失敗をしたにもかかわらず、自分の立場を守ることだけを考えて責任転嫁をする姿勢は「保身に走る」行動だと言えます。


保身に走る人の5つの心理|どんな原因や理由があるの?

「どうして保身に走ってしまうの?」
「保身に走る人の理由が知りたい」

会社や知り合いに保身に走る人がいると「なぜいつも保身に走るの?」と感じるはず。

保身に走る人は、どのような考え方をしているのか気になりますよね。

まずは、保身に走ってしまう原因をご紹介します。

保身に走る人がどのような心理を抱いているのか把握するためにも、参考にしてみてください。


心理1. 自分に自信がない

自分に自信がないため、またミスをしてしまったらどうしようと不安に思い保身に走ります。

  • 今まで仕事で成功した経験や体験が少ない

などが特徴です。

常に自分をどのように守ったらいいのか、逃げ腰で考える心理が働いています。


心理2. 責任を負わされたくない

責任を負うことに負担やストレスを感じる人は、保身に逃げる共通点があります。

責任を負うと失敗した時に、自分の地位や名誉が傷つく可能性があるからです。

自分で責任を負わなくて済むように、責任転嫁をしたり立場を守ったりします。


心理3. 信頼を失いたくない

保身に走る人は、仕事でミスをすると今まで積み上げてきた信頼や実績が崩れてしまうと考えています。

実際にミスが発生すると「自分は悪くない」「知らない間に起きた」などと主張することが。

自分の信頼を守ることを第一優先に行動してしまうのが理由です。


心理4. 逃げ道を用意しておきたい

保身に走る人は、自分の失敗を受け止めて謝罪することが苦手です。

だからこそ、

  • 前もって「上手くいくかわかりませんよ」などと伝えておく

などの行動をします。

「万が一ミスをしても自分のせいではない」と捉えることで、安心感を得ているのです。


心理5. プライドを保っておきたい

保身に走る人はプライドが高く、ミスをした時に他人から馬鹿にされたくないと考えています。

自分のせいではないと言い訳をするなど、常に自分のプライドが守れるよう対策をしているのが原因としてありますよ。


保身に走る人の8つの特徴|性格や行動の共通点から周りの人を診断しよう!

「同僚や上司が保身に走る人か見極めたい」
「保身に走る人には共通点があるの?」

保身に走る人の性格を知り、周囲の人を診断したい人は意外と多いはず。

ここでは、保身に走る人の特徴を詳しく解説していきます。

保身に走る人ならではの行動や特徴が分かるので、周囲に保身に走る人がいないかチェックしてみてください。


特徴1. 意見をコロコロ変える

保身に走る人は責任や原因が問われないよう、言い逃れをすることが。

自分の意見を持つことはなく、状況や周囲の意見に合わせて立ち回りをします。

  • 指示の内容がコロコロ変わる
  • 話している内容が矛盾する

などは、日常茶飯事。

それでも、常に自分が望むいい立場でいられれば問題がないので、平然と発言や行動を変更するでしょう。


特徴2. 言い訳ばかりする

保身に走る人は、「責任を負いたくない」「失敗を自分のせいにされたくない」という自分勝手な気持ちが最優先。

少しでも不利な状況を避けるために、言い訳をする癖が身についています

  • 部下や同僚などに責任転嫁をして、周囲のせいにする
  • 責任を負いそうになると、焦って言い訳を探す

というのは、保身に走る人ならではの性格です。


特徴3. 責任を他人に押し付けがち

立場や地位を守りたいので、自分が悪いと思われることを避けようと保身に走る人は考えがち。

周囲から自分だけが悪いと指摘された時には、同僚や部下を巻き込み、他人に責任を押し付けることも。

「自分だけでなく、〇〇さんや〇〇さんも一緒に業務をしていました」

など、平気で他人の名前を出して、自分への責任を軽くしようとします。


特徴4. 曖昧な表現で言い逃れする

常にトラブルになった時を想定し、自分が不利にならないよう考えて行動しています。

そのため、明確な指示や断言はしないで、曖昧な表現で終わらせることが多いです。

例えば、業務内容を質問された時には

「他の人に聞いてみて」
「自分ではよく分からない」

などと話して、責任を負わないような発言をします。


特徴5. 先輩や上司には逆らわない

保身に走る人は、「これは違うと思います」などと逆らうと、後から自分の責任になる可能性があるとわかっています。

そのため、先輩や上司が明らかに間違ったことを言っても、逆らわないと決めているのです。

先輩や上司の言いなりに行動をしてミスが起きても「上司に言われた通りに実行しました」と言えるため、自分の責任にはなりません。

自分の立場を守ることを最優先に考え行動するのは、保身に走る人ならではです。


特徴6. 見て見ぬ振りをする

面倒なことに巻き込まれて責任を問われないよう、見て見ぬふりをする保身に走る人。

例えば、同僚や部下がプリンターの使い方が分からず困っていても、基本的には見てみぬふり。

「使い方が分からないです」と話しかけられても「ちょっと今忙しいから、他の人に聞いて」と逃れます。

助けることで周りから評価されるより、自分の身を守ることを優先するところが特徴です。


特徴7. 平気な顔で嘘をつく

保身に走る人は、自分の地位や出世のためなら、平気で噓をつきます

そのため、トラブルが起きた時に複数人から意見を聞いても嘘が混じっているため、事実確認ができないことも。

嘘をついたことに罪悪感を抱くことなく「責任を問われず良かった」「立場を守れた」などと安心するのは、保身に走る人のあるあるです。


特徴8. 人に言われたことは進んでやる

他の人の仕事や作業に進んで関わると、少なからず自分にも責任がかかります。

他人が決めたことならいくらでも他人の責任にできるため、保身に走る人は他人が決めたことに乗っかることが多いです。

例えば、上司に「これやっておいて」と指示されたことなら、トラブルがあった時に上司の責任になります。

自分に大きな責任が加わることがないので、積極的に取り組む特徴がありますよ。


保身に走る人への6つの対処法|責任逃れする会社の上司への接し方は?

「職場の上司がすぐに保身に走るけれど、対処法はないの?」
「上司が保身に走って周囲に責任転嫁をするから、困っている」

保身に走る人が身近にいると、思わぬところで被害を被ることがあります。

だからこそ、あらかじめ対処法を把握して、損をしないようにすることが大切です。

ここでは、保身に走る人に対処する方法を具体的に紹介していくので、参考にしてみてください


対処法1. 証拠となるメモをとっておく

保身に走る人は、平気で意見を変えたり嘘をついたりする性格をしています。

トラブルが起きたときに「上司に指示されました」と話したところで「そんなことは言っていない」と事実を置き換えられてしまうことはよくあることです。

責任転嫁をされないためにも、常に証拠を残す癖をつけましょう

  • 上司からの指示はメモや指示書として形に残す
  • 上司が事実と異なる発言をした時にはその都度メモをする

証拠があれば言った言わないになりにくいので、細かくメモをしておく接し方を身につけてください。


対処法2. 上司より上の人に相談する

上司の評価を決めるのは上司よりも上の立場にある人達なので、この人達を味方につければ黙らせることができるでしょう。

勝手に意見を変えたり責任転嫁をしてきたときに「上司の〇〇さんに相談します」と言うと、驚くはずです。

保身に走る人は、自分の評価や地位を気にします。

上司の保身に走る行動が大きな負担となっている場合は実際に相談をして、上司よりも上の立場の人から注意をしてもらうようにしましょう。


対処法3. そもそも頼りにしない

上司を頼りにして仕事の指示や相談を仰ぐと、関わりを持たなければならないことが増えます。

確かに自分の上司ではありますが保身に走る行動で迷惑を受けているなら、一定の距離を保つのも一つの接し方です。

  • できる限り自分の力で考えて行動して、上司のサポート役にならないようにする
  • どうしても自分では解決できない時は、上司以外の社員に相談をする

など、上司とは関わらない方法を探して実践してみましょう。


対処法4. 自分の意見はしっかりと伝える

保身に走る人は、自分の立場を守るために周囲を巻き込むことがあります。

特に、自分の意見をしっかり伝えないと「あの時〇〇と言っていました」「〇〇でいいよね?」などと強引に丸めこまれて、いいように利用されてしまいます。

相手が上司であっても、自分の意見をしっかりと伝えて上司の都合のいいように解釈されないように注意しましょう。

  • 「今は、自分のことで精一杯なので他の業務をする余裕はありません」と断る
  • 「上司の意見とは、違うことを思うのですが」としっかりと自分の意思を伝える

という接し方を注意してみてください。


対処法5. 仕事で成果を出して言葉の信憑性を高める

仕事で成果を出していないと、何を言っても説得力がありません。

特に上司と部下の関係では、しっかりと成果を出さないと上司に見下されていいように使われてしまう可能性があります。

保身に走る上司の言いなりにならないためにも、自分自身の発言力や言葉の信憑性を高めていきましょう。

しっかりと成果が出ていれば意見に耳を傾けてくれる人が増えて、保身に走る上司の行動や言動を問題視してもらえるはずです。


対処法6. 社内に仲間をたくさん作る

保身に走る人は手回しが上手だったり平気で噓をついたりするので、一人で対処することが難しいケースがあります。

困った時にすぐに対処するためにも、職場の仲間との繋がりを作りいつでも相談できる状態にしておきましょう。

そのためには普段から、下記のようなことを心がけてみてください。

  • 社内で困っている人を見かけたら積極的に助ける
  • 同僚や部下の話に耳を傾けて相談に乗る

困った時に助けてもらうためにも、他の社員のサポートを忘れないことが大切です。


自分自身が保身に走らないように気をつけるべきことは?

自分自身が保身に走る人にならないようにするためには、日頃の行動や考え方に気をつけることが大切です。

ここでは、自分自身が保身に走らないようにするための方法をご紹介します。

周囲から保身に走る人だと思われないようにするためにも、行動や考え方を振り返ってみましょう。


ポイント1. 失敗を恐れない

誰でも、失敗やトラブルは起こるものです。

過度に恐れてしまうと「失敗したらどうしよう」「失敗がばれたら嫌だな」という不安ばかりが膨らんでしまい、不安から逃げるようになります。

その結果、保身に走ってしまうのです。

誰でも失敗やトラブルは起こるものだと捉えて、失敗を恐れないことが大切。

失敗をした時には素直に受け入れ次に活かせば、自分の評価を下げることにはつながらないでしょう。


ポイント2. 責任を負える立場であることを誇りに思う

仕事で責任のある業務や役職を与えられるのは、期待されているからです。

責任を負うことを負担だと捉えないで、前向きに考えることが大切。

自分にしかできないと思いチャレンジをすれば、言い訳や言い逃れを考えることがなくなるでしょう。

責任を持ちやり遂げることができれば、大きなステップアップに繋がります。


ポイント3. 自分の考えを周りに宣言する

自分の意見を発言しないで周囲の顔色ばかり伺っていると、周囲に合わせて都合よく意見が変えられます。

自己中心的に考え意見をコロコロ変えないためにも、自分の考えをしっかりと話すようにしましょう。

  • 朝礼などでみんなに伝える
  • 先輩や同僚など一緒に仕事をする人に自分の考え方を伝える

など、自分の意見を話す癖をつけていきましょう。


保身に走る人を見抜いて、上手に対処してみて。

保身に走る人は自分を守ることを最優先してしまうので、周囲に被害を及ぼすことが多いです。責任転嫁をされることもあるでしょう。

男性女性問わず会社に保身に走る人が居たら、接し方を工夫して巻き込まれないようにすることが大切。

今回ご紹介した保身に走る人の共通点や心理、性格を把握しながら、適切な対処法を実施してみてください。

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