"お待ちしております"の使い方。目上へのメール例文集|ビジネス敬語ガイド
「待ってください」と相手へ伝える時の敬語とは?
ビジネスシーンでは、意外と相手に待ってほしいことを伝えたい機会が多いもの。しかし「待ってください」とそのまま伝えては配慮に欠けて、失礼にあたります。
そこで相手に「待ってください」と伝えるには「お待ちください」「お待ちくださいませ」「お待ちいただけませんか」の3つの敬語表現があります。
ここからは、それぞれの違いや意味、使い方をご紹介します。使う相手や場面に応じて使い分けて、円滑なコミュニケーションを図りましょう!
待ってくださいと伝える敬語① お待ちください
「お待ちください」は「待つ」の尊敬語である「お待ちする」に丁寧に依頼をする「ください」を付けた形です。
「待ってください」を丁寧にした言い回しなので、ビジネスシーンでも広く使用される言葉です。
上司や目上の人にも使えますが、「ください」という語尾は命令形という意味を含んでいるため、シーンによっては強く聞こえてしまい失礼にあたる場合があります。そのため、基本的には距離の遠い上司などにはあまり使用しない方がいいでしょう。
待ってくださいと伝える敬語② お待ちくださいませ
「お待ちください」をより丁寧にした表現が「お待ちくださいませ」です。意味は「お待ちください」と変わらず、相手に「待ってください」と言うときに使うことが可能。
助動詞「ます」の命令形である「ませ」を文末につけることで、丁寧で柔らかい印象を与えられます。
しかし、目上の人や上司に使える表現とはいえ「ませ」も命令表現であることに変わりないため、人によっては失礼と感じる恐れもあるので注意してください。
また、繰り返して使うとくどい印象を与えることもあるため、使う場合は一度きりにするよう心がけましょう。
待ってくださいと伝える敬語③ お待ちいただけませんか
「お待ちいただけませんか」も相手に「待ってください」と伝えたいときに使用する敬語表現です。
「待つ」の尊敬語である「お待ちする」に相手に許可を申し出る「~してもらえませんか」の丁寧な表現「いただけませんか」をプラスしています。
自分の立場を下げて相手に待ってもらうようにお願いをする敬語表現で、丁寧で柔らかい印象を与えることが可能。
この言い回しなら、目上の人や上司にも失礼に当たらないため「待ってください」と伝えたいときには「お待ちいただけませんか」を使うといいでしょう。
「お待ちしております」を使って相手へ配慮する姿勢を示しましょう。
今回は「お待ちしております」の使い方や例文、類語や英語表現などをまとめてご紹介しました。
「お待ちしております」の類語は微妙に意味が異なります。ビジネスシーンで相手に来てもらたいことを伝える場面や、相手とまた会えることを伝えたい場面は意外と多いはず。
そのため、正しい敬語表現をマスターして、ニュアンスや気持ちまでしっかりと伝えられるようにしましょう。
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