"心中お察しします"の意味/使い方。類語&丁寧な例文|ビジネス敬語ガイド
「お察しします」を用いたその他の類語表現
「お気持ちお察しします」の正しい使い方
「お気持ちお察しします」と「心中お察しします」はほぼ同じ意味の言い回しです。類語として、どちらを使っても間違いではありません。
違いとしては「お気持ちお察しします」がプライベートで使われるのに対し、「心中お察しします」はビジネスシーンで多く使われる点でしょうか。
ビジネスで「お気持ちお察しします」を使う場合は、比較的身近な上司や目上の人が適しています。
「心中お察しします」はもう少し形式張った言い方になるので、自分から距離のある上司や取引先などに使うのが一般的です。
「ご心労お察しします」の正しい使い方
「ご心労お察しします」の「心労」というのは、文字どおり「心の疲れ」のことです。
心配事や辛いことのために相手の心が疲れ切っているのを思いやって、「ご心労お察しします」という言い方をします。
意味合いとしては「心中お察しします」とほぼ同じ言い回しです。強いて違いを上げるのであれば、ニュアンスが微妙に異なります。
「ご心労お察しします」は相手が精神的に追い込まれている状況を把握している場合に使うのに対し、「心中お察しします」は相手が追い込まれている状況ではなくても使うのが相違点です。
「胸中お察しします」の正しい使い方
「胸中お察しします」と「心中お察しします」はほぼ同じ意味の言い回しになります。どちらも相手の苦境や辛い気持ちを思いやってかける言葉。また目上や上司に使う敬語である点も同じです。
ビジネスシーンではどちらを使っても大丈夫ですが、「心中お察しします」はどのような相手に対しても使えるのに対し、「胸中お察しします」は男性に対して使うのが一般的ですね。
「胸中」という言葉には「心中」とは違うかたいニュアンスが含まれるので、男性に限って使った方が安心です。
「ご心痛お察しします」の正しい使い方
「ご心痛お察しします」とは、相手の悲しみに共感して同情する思いが込められています。「心痛」というのは「心の痛み」で、よほど辛い目にあったことの表現です。
「心中お察しします」の「心中」よりも「心痛」の方がより辛さ、悲しみが強くなりますね。思いやるという意味合いでは似ていますが、悲しみを共感する深さが違います。
どちらもビジネスシーンで使われますが、「ご心痛お察しします」は葬祭時に使うのが一般的です。