バラ完は初心者には不向き?ロードバイクの“失敗しない”選び方とは

Takuma 2022.09.11
ロードバイクをはじめようと思っている人向けの入門書です。初心者が陥りやすい失敗・ミスとは?おすすめのバイクの選び方・買い方は?バラ完って初心者にもおすすめなのか?など、これからロードバイクをはじめる人が、知って得する豆知識を一気に解説します。

ロードバイク入門時の疑問。ママチャリと何が違うの?

ロードバイク 入門

ロードバイクをはじめる時に悩む疑問の一つ。

「結局ママチャリと何が違うの?」

まず大きく違うのは、当たり前ですが値段です。1〜2万円で買うことができるママチャリと違って(電気自転車は除く)、ロードバイクは安くても10万円前後です。高いものだと数百万円します。ロードバイク入門時に値段で諦めてしまう方も多いかもしれませんね。

しかし、そもそも同じ自転車でもデザインから性能まで丸っきり違います。ママチャリは別名“シティサイクル”とも呼ばれ、文字通り街の中を快適に走ることを目的に設計されています。一方、ロードバイクは長距離を高速で走るために設計された自転車です。

 

ロードバイクの気になる値段は?

入門時、予算として15万円程度を用意するといいでしょう。10万円をロードバイク本体、5万円をオプションパーツや保険に使うのがおすすめ。インターネットやAmazonで見かける4〜6万円の本体は初心者の方にはおすすめしません。低価格のロードバイクは中国メーカーが設計&製造している可能性が高く、性能面は正直信頼できません。速度が出ない、耐久性が弱い、などのリスクも伴います。

どうしても安いバイクが良い方は、ママチャリとロードバイクの中間的存在の「クロスバイク」に乗ってみてください。長距離も走ることができますし、性能もママチャリよりも優れています。

 

ロードバイクで走れる距離は?

ママチャリでは頑張っても2〜5キロしか走れません。理由は、疲れるから。長距離の走行するように設計されていないので、身体に負担がかかります。一方、ロードバイクは普通に100〜150キロといった長距離をたった1日で走ることができます。

ママチャリを仮に軽自動車とすると、ロードバイクはフェラーリやランボルギーニといったスポーツカーと表現することができるでしょう。 そのくらい性能や使い方が全く違います。値段も違って当たり前と言えるでしょう。

 

初心者におすすめの選び方・買い方①「バラ完ではなく完成車を買おう」

ロードバイクを選ぶ時、最初にぶつかる問題は「完成車を買う」か「部品をバラで買ってオーダーメイドにする」かです。完成車は必要なオプションパーツを購入すれば、すぐに乗れるロードバイクです。一方、オーダーメイドというのは、フレームとコンポーネント(変速機やブレーキなど)を別々に購入し組ててロードバイクを完成させる買い方です。

ロードバイクショップで天井からぶら下がってるのは「フレーム」と呼ばれます。ロードバイクは自分で好きなフレームとコンポーネントを組み合わせるカスタマイズを楽しめます。オーダーメイドの買い方は、バラバラに組み立てるので“バラ完”とも言われます。

初心者の方は「完成車」を買いましょう。なぜなら、完成車は初心者向けに作られているロードバイクが多いため乗りやすいです。また、セット購入できるため安く済みます。オーダーメイドつまりバラ完での購入の場合、フレーム単体の最低価格が10万円以上、かつ組立費用も別途かかったりします。ロードバイク入門時は、完成車を購入し、慣れてきたら少しずつバラ完にしていくと良いでしょう。

 

初心者におすすめの選び方・買い方②「バラ完で買う時のメーカーは?」

ロードバイク 入門 おすすめ

完成車がおすすめと言っても、カスタムするのもロードバイクの楽しさの一つ。どうしてもバラバラに買って組み合わせたい!という方もいることでしょう。その場合のメーカーは【ロードバイク初心者におすすめのメーカーランキングBEST3】にも書かれている通り、フレーム:ジャイアント、コンポーネント:シマノがおすすめです。「まずはロードバイクに乗ってみたい」という方は絶対におすすめの組み合わせです。覚えておいてください!

 

初心者におすすめの選び方・買い方③「店舗で購入しよう」

ロードバイクの買い方は「店舗」と「通販」の2通りです。初心者の方におすすめなのは絶対に「店舗」です。インターネットネット通販は店頭販売より価格が安く、最新モデルでも1割引で販売されていることすらあります。一方、店頭販売は定価が基本です。さらに工賃までがかかる場合もあり、値段は店舗で買うほうが圧倒的に高いです。しかし店舗購入には、お金で補えないメリットがあります。

店舗購入のメリット「点検・調整が無料」

ロードバイクにずっと乗っていると、変速機の調子がおかしくなったり、ワイヤーが伸びきっていて思い通りに走れなくなることがあります。つまり定期的に点検・調整が必要です。最初、慣れるまではお店にお願いすると良いでしょう。購入店舗に持ち込めば、無料で点検・調整をしてくれたり、アドバイスしてくれます。通販で購入した場合は、店舗を構えていなかったり、調整が有料の場合があります。

店舗購入のメリット「プロの意見が聞ける」

店員さんに相談して、予算や使い道(ロングライドやダイエット)を伝えるとそれに適したロードバイクを紹介してくれます。また、身長や股下の長さにあったロードバイクを店員さんが選んでくれます。さらに、メンテナンスの仕方や乗り方まで、丁寧に教えてくれます。店舗で購入して、プロにアドバイスを求めましょう。

 

初心者におすすめの選び方・買い方④「付属品は店員に選んでもらう」

ママチャリと違い、ロードバイク本体には、ペダルが付いていません。ライトも、鍵も付いていません。必要な付属品、入門時に揃えておくべきオプションをプロの店員さんに選んでもらいましょう。店員さんも経験者であり、プロですから、あなたに合わせた的確な付属品を選んでくれますよ。

 

ロードバイク初心者が犯しやすい3つのミス

ロードバイク入門時に、初心者が犯しやすいミスを3つご紹介します。初心者の方、必見です!

1. フレーム素材にこだわり過ぎる

フレームの素材は大きく分けてアルミフレーム、カーボンフレーム、クロモリフレームの3種類です。ロードバイクを選ぶ際に、インターネットや本で多くの情報収集をすることかと思われます。その結果、知識を詰め込みすぎて頭でっかちに「私はカーボンフレームじゃないと嫌だ!」となってしまうことがあります。しかし、レースなど本格的に目指す人でない限りフレームの性能の違いはあまり問題ではありません。またこだわり過ぎて、変に上級者向けフレームを買ってしまうと実際に乗る時に苦労します。お店で試乗してみて、良いな!と思ったらフレームなど細かい部分はこだわらず、まずはロードバイクに乗ることを楽しむことをおすすめします。

 

2. 付属品を購入し忘れる

OGK KABUTO(オージーケーカブト) ヘルメット FIGO ブラック M/L (頭囲 57cm~60cm未満)

前述した通り、ロードバイクは完成車を買っても付属品が足りません。最低限、以下の3つの付属品は買っておきましょう。もちろん、わからない場合は店舗の店員さんに頼りましょう。

・ペダル
・ライト
・ヘルメット

ペダルは、ロードバイク特徴的な「ビンディングペダル」と、ママチャリにも使われている「フラットペダル」の2種類あります。ビンディングペダルは、漕ぐときも引くときも力が伝わりやすい優れたペダルです。そのため速度が出しやすく、疲れにくい万能なロードバイクのペダルです。ただし、フラットペダルのようにスニーカーでは乗れません。別売りのビンディングシューズというものが必要となります。このシューズが意外と高価なので、最初は「フラットペダル」をおすすめします。 夕方〜夜以降の走行時はライトも必要です。ロードバイク前につける「ヘッドライト」、後ろにつける「テールライト」の2つを買っておきましょう。 ロードバイクは30キロ以上、普通に出る速度の出る乗り物です。慣れない内は落下する可能性もあり、とても危険です。ヘルメットは安全のために買っておきましょう。

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3. 空気入れを買い忘れる

 

ママチャリの空気入れはイギリス式、ロードバイクのチューブに対応する空気入れはフランス式です。つまり、ママチャリの空気入れや街の自転車屋さんの空気入れでは、ロードバイクのチューブに空気を入れることができません。新しいロードバイク用の空気入れが必要となります。

ロードバイクのチューブ内の空気圧は厳密に決められています。適切な量の空気を入れるために、空気圧を計ることができるフランス式の空気入れを購入しましょう。

 

最後に、保険は忘れずに入りましょう。

保険といっても自転車を購入するときの防犯登録や、盗難補償の保険ではありません。自動車事故を起こした際に適応される保険です。ロードバイクは、トレーニングしていない人でも時速30キロは出ます。ちょっと鍛えれば40キロ以上余裕で出てしまいます。ここまで来ると自動車レベルの速度ですよね。そのため、事故の危険性と事故を起こした場合の重大な怪我に発展する危険も非常に高いです。他人と衝突し怪我を負わせてしまった場合、賠償責任ももちろん発生します。場合によっては数百万、数千万円といった額が請求されるかもしれません。

あくまで過去の一例ですが9500万円の損害賠償を命じられたケースも存在します。人生を一時の油断で棒に振らないためにも保険に入っとくことをおすすめします。費用も月1000円ぐらい〜と年間1万円未満のプランも数多くあります。「あのとき保険に入っていれば…」と後悔しないためにも、保険には加入しておきましょう。

 

まとめ

ロードバイクをこれからはじめようと思っている方に向けて、入門書のような記事を書きました。ロードバイクは男の人生を飛躍させる最高のアイテムです。しかしだからこそ、慣れるまでは大変なことも多いです。面倒なこともありますが、挫けず楽しいロードバイクライフを送って下さいね。


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