"させていただく"は間違い敬語?使い方&例文まで解説|ビジネス敬語ガイド
「させていただく」は「いたします」に言い換えできる。
ビジネスシーンで「させていただく」の使い方に迷った時には、「いたします」への言い換えが有効です。
ほとんどの場合「させていただく」は「いたします」への言い換えが可能ですので、──させていただく症候群や二重敬語、不自然なサ入り言葉を避けたい時には「いたします」に言い換えて問題ありません。
ビジネス上で「させていただく」を使うのは、相手に許可を求める時、かつ迷惑がかかるときは「させていただく」+許可を求めるフレーズを忘れずに、と覚えておき、ほかは「いたします」に言い換えてしまっても大丈夫です。
徐々に使い方に慣れてくれば、正しく「させていただく」を使えるようになります。
「させていただく」から「いたします」に直せる例
- A:明日こちらからご連絡させていただきます。
- B:明日こちらからご連絡いたします。
- A:私は○○大学を卒業させていただきました、××と申します。
- B:私は○○大学を卒業いたしました、××と申します。
- A:それではお席にご案内させていただきます。
- B:それではお席にご案内いたします。
- A:現在私が課長をつとめさせていただいております。
- B:現在私が課長をつとめております。
- A:昨日、出張より戻らせていただきました。
- B:昨日、出張より戻りました。
- A:××は本日そのまま帰宅させていただきました。
- B:××は本日はそのまま帰宅いたしました。
- A:先方へのお土産はクッキーにさせていただきました。
- B:先方へのお土産はクッキーにいたしました。
「させていただく」の英語表現
- I will reply soon.(すぐに返答させていただきます)
- I will be absent tomorrow.(明日は欠席させていただきます)
- Please let me introduce myself.(自己紹介させていただきます)
- I would like to~(~させていただきたいのですが)
- I'd like you to allow me to~(~するのを許していただきたいのですが=させていただきたいのですが)
- We would like to~(~させていただきたいのですが)
英語で「~させていただく」を表現する場合、「明日は欠席させていただきます」など相手の許可を得ている場合は「I will ~」を使います。
一方で、相手からの許可を求めるフレーズとしては「I would like to ~」で「~させていただきたいのですが」の意味になります。
「I」を「We」にしたり、「I'd like to~」の省略形で使用しても問題ありません。
「させていただく」の正しい使い方をマスターしましょう!
「させていただく」の意味や正しい使い方、類語や英語表現をご紹介しました。
ビジネスシーンでも目上の人に対しても使用する機会の多い「させていただく」は、二重敬語やさせていただく症候群、不自然なサ入りなどの過剰な敬語表現になりがちなフレーズです。
「いたします」への言い換えを上手に使いながら、正しく「させていただく」を使えるようになると、目上の人にもスマートな印象を与えられます。 ぜひこの機会に正しい使い方をマスターしてくださいね。
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