【お歳暮のマナー完全版】お中元との違いや贈る時期まで解説!

1年の締めくくりにお世話になった人へお歳暮を送ろうと思っている方へ。今記事では、お歳暮を送る相手や時期から、贈り物の価格相場や渡し方まで詳しくご紹介します。お世話になった人へ失礼がないよう、ルールやマナーを守って、きちんと感謝の気持ちを伝えるようにしましょう!

前提として「お歳暮」とは?

お歳暮とは

「お歳暮」は、「年末」や「年の終わり」といった意味を持つ言葉です。その意味の通り、現在では年末に日頃お世話になった方々への感謝の気持ち、さらに「来年もよろしくお願いします」という意味を込めて品物等を贈る風習のことを言います。

贈る相手は現在では、仕事関係の取引先や上司などから、親戚や友人関係、中には一年頑張った自分へのご褒美として贈る人もいます。


「お歳暮」と「お中元」の違いについて

お中元の「中元」という言葉は、日本の言葉にすると「盆」の意味があることから、ちょうどそのぐらいの時期にお歳暮と同じように、お世話になっている人へ贈り物をする習慣のことを「お中元」と言います。

また、お歳暮とお中元は両方贈る場合が多いですが、贈らなければマナーとして失礼に当たるわけではありません

一般的にお中元よりもお歳暮の方が金銭的に高いものを贈ることから、両方を贈るのが難しい場合は、お歳暮だけを贈るようにしましょう。


誰に贈るべき?お歳暮を贈ったほうが良い相手とは

お歳暮を贈るべき相手とは

お歳暮は、「この人には必ず贈るべき」といった礼儀やマナーがあるわけではありませんので、贈る相手の定義は決まっていません。取引先や上司、親戚や友人など自分でお世話になったと思う相手に贈るのがおすすめです。

しかし、「一度だけ贈り、次の年は贈らない」ということはマナー違反と考えられ、お歳暮は何年も贈り続けることになる物なのだと理解し、贈る相手は良く考えた上で決めるべきです。


いつ贈るのがベスト?お歳暮を贈るタイミングとは

お歳暮を贈るタイミング

失礼にならないようにお歳暮を贈るため、いつからいつまでに贈るのがルールなのかといった、贈る時期は気になるところですよね。

お歳暮を贈る時期は、12月上旬から20日前後までが一般的。しかし、贈る時期には地域により文化や風習の違いがあるため、多少ズレます。

例えば東日本なら11月下旬〜12月20日前後頃、西日本なら12月13日〜20日前後が適した時期。いずれにしても、遅くても12月30日には到着するように贈るのが一般的なルールです。


遅れてしまった時の対処法は?

いつからいつまでが失礼に当たらないかを分かっていても、年末は何かと忙しく、時期を逃してしまうことがあります。

そんな場合でも、年内に届けられるのであればお歳暮として贈れます。まずは慌てずに相手に贈れてしまったお詫びを伝えること。さらに年末年始は相手方も不在にすることが多くなる時期ですから、在宅の日時を聞いてから日にち指定で郵送するか、直接手渡しをしましょう。

また、年を明けてから贈るのでしたら、“のし”には注意が必要です。1月7日までに届くなら、のしの表書きは「御年賀」に、1月8日から2月4日(立春)までは「寒中見舞い」にして贈りましょう。


大体いくらくらい?お歳暮の価格相場とは

お歳暮の相場価格とは

お歳暮は、特に「これ以上でなければいけない」といった、金額のルールはありませんが、一般的な相場は、3,000〜5,000円程度だと言われています。

もちろん、相手によって相場は前後しますし、特にお世話になった相手には1万円を超えることも。しかし、高すぎる物を贈れば、相手に気を遣わせてしまうことは頭に入れておきましょう。

贈る相手によって予算を決めてから、相手の好み、賞味期限などを考慮しつつギフト選びをすることが無難です。


2回目以降は前回と同等の額を贈る

前年より金額を下げたお歳暮を贈ってしまうと、相手には去年よりも相手を思う気持ちが薄まってしまったと受け取られる恐れがあるからです。

注意したいのが、お歳暮やお中元は一度贈った金額と同等の額を次回以降も贈ると言うこと。

贈る際には翌年度以降の贈り物も考えながら、あまり高価すぎない無理のない金額を決めてください。


お歳暮の渡し方は大きく2パターンに分けられる

お歳暮の渡し方とは

お歳暮は、「直接手渡し」をする場合と「郵送で贈る」場合の2パターンの贈り方があります。

基本的に相手の自宅を知っているのでしたら手渡しを、相手が遠方に住んでいる場合は郵送で贈るのがマナーなので、取引先や義理家族など、とてもお世話になっている相手でかつ近場に住んでいるのでしたら、郵送ではなく手渡しが失礼のない渡し方になります。

どのように渡すのか、相手と自分の関係や居住地などを考慮しながら見極めてくださいね。


相手のお宅へ訪問して手渡しする際の注意点

直接手渡しをする際には、きちんと礼儀やマナーを守ってお伺いしたいですよね。

まずは礼儀として、お伺いする旨を必ず連絡し、来訪する日時を約束しておきましょう。時間帯は午前10時~11時頃、午後であれば14時~16時頃が適しています。

品物は風呂敷、もしくはデパートの紙袋などで包んでから持参すること。そして、渡す際には包みから出して渡すのがマナーとされています。


郵送でお歳暮を贈る際の注意点

郵送でお歳暮を贈る場合は、まずは事前に相手方にお歳暮を贈る旨を伝え、確実に受け取れるタイミングを聞いてから贈るのがベスト。また、郵送の場合は、配送中にのしが剥がれてしまう恐れがあるため、掛け方は「内のし」にします。

さらに、品物と一緒に日頃のお礼の気持ちを綴った送り状を同封するようにしてください。送り状はネット通販やお店から配送依頼をして贈る場合、同封できないことがありますので、その場合は品物より送り状が先に到着するよう手配しましょう。


お歳暮のマナーを理解して、お世話になった人との関係を良好にしてみて

お歳暮を渡して関係性を良好にしてみて

お歳暮は、お中元よりも日頃の感謝の気持ちを伝え、お世話になった方々へお礼を伝えることができる風習です。

いつからいつまでに贈るのか、どのような渡し方をするのかなど、マナーを守って大切な人へきちんと感謝を伝えて、新たな気持ちで新年を迎えましょう。

また、贈り方のマナーは地域の文化によっても違いがありますから、親などの身近な年配者から文化の違いを学ぶ機会にしてくださいね。

【参考記事】お歳暮のおすすめをランキングでお伝えします。▽

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