「修羅場がオーラを生む」元外資系トップ営業マンが語る成功するルックスの作り方
雰囲気・オーラを作るために、自分と向き合う。
Q:良い雰囲気・オーラのある人は魅力的だが、何がそれらを形作っているとお考えになりますか?
過去の経験、特に修羅場がその人のオーラや雰囲気を醸しだしていると思います。なので、タフな経験をしないとどんどんオーラが薄くなっていくと考えるので危機感を感じています。やっぱりオーラというのは、どれだけ自分の課題や悩みと真剣に向き合い、乗り越えようとしたか、そして乗り越えて結果が出せたか。それがオーラを出していると思います。
Q:芦名さんはオーラのある人ですが、どうやってオーラを作ったのか?
自分ではオーラがあるかは分からないですけどね(笑)。でも、オーラは意識しています。やっぱりどれだけ自分と向き合っているかじゃないですかね。僕に何ができるとか、どんな能力があるとか、何が優れているとか、そこに自信がある訳では全くないんですけど、ただ、自分に向き合うことから逃げなかったという自信だけは物凄くあります。そうすれば自分が何を考えているのかっていうことが、自分で分かるので。だから、自分に自信が持てるのだと思います。それが周りからオーラだと思われるんじゃないですかね(笑)。
Q:では、良い雰囲気・オーラを出したいと思う人はどうしたら良いか?
そんなに簡単じゃないと思います(笑)。一番は自分に向き合うこと、悩みから逃げないことだと思います。そして、コンプレックスや弱点を認めてあげることで負のオーラは出なくなると思います。自分のコンプレックスや弱点を認められていない人が凄く負のオーラを出していると見受けます。つまり自分と向き合い、自分を認めることが大事なんじゃないですかね。
【解説】雰囲気・オーラとは?
雰囲気・オーラは、考え方や哲学など内面の深いところから醸し出されるものです。前回の記事【スティーブ・ジョブズのファッション哲学。Appleの原点は日本にあった。】でご紹介したスティーブジョブズもそうですが、彼の考え方や哲学からあのスタイルが確立されています。
営業マンが持つべき「3つの意識」
Q:仕事において気にかけていることは何でしょうか?
大きく3つあります。
① 第一印象:笑顔・握手・価値観
・笑顔:ポジティブの象徴であり、笑顔でいることが一番の価値であり、とても大切なことです。
・握手:スキンシップをとることで信頼関係を構築することができ、更にイニシアチブを握ることが出来ます。
・価値観:会社紹介でもなく、商品紹介でもなく、”自己紹介”が大事です。この自己紹介ができない営業マンが多いと思います。
② 時間
お会いする相手より早く到着してお待ちすることで、イニシアチブと信頼を得ることが出来ます。
③ 型
売れている営業マンのセールストークや立ち居振る舞いなど、メラビアンの法則に関わる視覚情報・聴覚情報に関するところだけでなく、内面の考え方や哲学の部分も含めた全てをコピーします。
【解説】メラビアンの法則
カリフォルニア大学ロサンゼルス校心理学名誉教授が1971年に著書『Silent messages(邦題:非言語コミュニケーション)』における調査で、「人の行動が他人に及ぼす影響」について以下の結論を出しました。
コミュニケーションにおいて人が受け取る情報は
- 話の内容などの言語情報が7%
- 口調や話の早さなどの聴覚情報が38%
- 見た目などの視覚情報が55%
である。
つまり、ルックスの観点で結論づけると、聴覚情報38%+視覚情報55%の93%がコミュケーション時には重要だということになります。話の内容よりも非言語の部分の割合が大きいのです。
ルックスは、よりシンプルに。
Q:スーツ・ネクタイのこだわりは?
最初はいかに目を引くかということにフォーカスし、派手な柄のスーツやネクタイを身につけていました。
しかし、価値観を伝えることが重要だということに気づいてから、シンプルなスタイルがカッコ良いと思うようになりました。そして、シンプルな無地のスーツやネクタイを身につけるようになりました。
よりシンプルにすることで、外見ではなく中身から出てくる外見、つまり価値観で勝負しようと思ったんです。
【解説】
シンプルなスタイルとは、時代の変化に囚われない普遍的なスタイルと言えます。
そういったスタイルは、クラシックスタイルです。クラシックのファッションは、現代の“主張する”ファッションとは大きく異なります。服の主張を抑えることで、着る人の内面を引き出す役割を持っているのです。