AGA(Androgenetic Alopecia)とは「男性型脱毛症」
AGAとは「Androgenetic Alopecia」の略で、男性型脱毛症の事を言います。成人男性によくみられる髪が薄くなる状態のことを指し、実に20代以上の男性の3人に1人がAGAだと言われているほど、身近な病気です。
まだまだ不明な点も多く、現在の医療ではAGAを完治させることは難しいとされています。治療でAGAが改善された状態を維持するためには継続治療が必要になるのが現状です。
またAGAは、放っておけばどんどん進行します。対策や治療をしない限り症状が進んでいくので、早めの対策が必須です。
AGAの特徴とは?男性型脱毛症かどうかの見分け方
もしかしたらAGAかも?と不安な男性のために、男性型脱毛症の特徴や見分け方をご紹介します。
AGAかどうかを見分ける特徴を大きく2つに分けてご紹介します。
AGAの特徴① 生え際や額(前頭部)・頭頂部
AGAは生え際や頭頂部の状態で、素人でもある程度見分けることが可能です。見るべき部分は「額の生え際」「頭頂部」の2ヶ所。
薄毛というと、何となく全体的に薄くなるイメージがありますが、AGAは特定の場所から薄くなっていきます。
額の生え際は、まるで剃りこみが入っているように、前頭部の左右の生え際から後退していくような特徴があり、M字はげのような状態です。日本人に比較的多いパターンです。
一方頭頂部のはげは、文字通り頭頂部からはげていくもので、その形から頭頂部がO型と呼ばれます。O型はM字型と同時進行することが多いので、額だけでなく頭頂部も薄くなってきているなら、AGAの可能性が高くなります。
このような生え際の後退や薄毛の進行が見られた場合、AGAの可能性が高いでしょう。
AGAの特徴② 生え際以外の毛髪の状況
生え際や薄毛の進行以外にも、見分けるポイントはあります。主に毛量が一番分かりやすいかと思います。
- 抜け毛が多くて細い髪がよく抜ける
- 毛自体が細くてハリやコシがなくなっている
- 頭皮が脂っぽくてベタつく
などです。上記の症状が見られる場合AGAの可能性があります。
またAGAは20代〜30代で進行するとされているので、若はげもAGAの一種とされます。まだ若いから大丈夫と油断しないようにしましょう。
もしかしてAGAかも?AGAをセルフ診断する方法
詳しい診察は専門の医療機関で診てもらうことをおすすめしますが、簡単にAGAのセルフチェックをする方法もご紹介します。特徴を見て「もしかしてAGAかも」と思った方は参考にしてみてくださいね。
AGAかどうかのチェック方法
今回は、Dクリニック公式サイトのセルフチェック項目を参考にしています。抜け毛や薄毛がAGAなのかを判断するセルフ診断項目は以下。チェックが付くものが多ければ多いほど、AGAの可能性があります。
- 産毛のような細く短い髪が多くなった。
- 以前に比べて抜け毛が増えた。
- 家族または親族に薄毛の人がいる。
- 額の生え際が後退してきたと感じる。
- 頭頂部の地肌が透けて見えるようになってきた。
- 同世代より髪が薄いと感じる。
- 頭皮が脂っぽくベタベタしている。
- 脂肪分の多い食事が多い。
- タバコを吸う。
参考:Dクリニック「セルフチェック」より引用
※詳しい診断結果は上記のサイトよりお試しください。
AGAの原因とは?
AGAセルフチェックで引っかかって、なんでAGAになってしまったのか、気になっている男性も多いでしょう。そこでここからは、AGAになる原因を紹介していきます。
1. 男性ホルモンにより、ヘアサイクルが乱れる
男性ホルモンの一種であるテストステロンが、頭皮に存在する5αリダクターゼという酵素と結合することで、ジヒドロテストステロンに変化します。
ジヒドロテストステロンは、髪の成長に必要な毛乳頭細胞へ影響し、髪の成長を妨げるシグナルを出すんです。
ヘアサイクルが乱れることにより、弱々しい髪が増えて抜けやすくなるんです。
2. 親や親戚に薄毛の人がいる(遺伝)
実はAGAの発症に影響する「5αリダクターゼ」の活性度は、遺伝するとされています。そのため親や親族に薄毛の人がいる場合、AGAの発症率が高くなると言えるでしょう。
ハゲの人がいるからといって必ずしもとは限りませんが、確率が高くなってしまうことに気をつけましょう。具体的には、母方の祖父が薄毛の場合で75%、母方の祖父と曽祖父ともに薄毛の場合で約90%と言われています。(参考:AGAメディカルクリニック)
さらに、薄毛の遺伝子は母方から引き継ぐとされていますが、父親の薄毛を受け継ぐ可能性もあります。
もちろんはげになりやすい遺伝子はあるそうですが、家族の中に薄毛の人がいるからと言って必ずしもAGAになるとは限らないので、まずは医療機関に相談してみるのが得策です。
3. 過剰なストレスを溜め込んでしまっている
AGAをより進行させてしまう原因の一つとして、ストレスによる影響も可能性として考えられます。
直接の因果関係は証明されていませんが、ストレスによって頭皮環境が悪化することで抜け毛が起こる原因とも考えられています。
4. 暴飲暴食や喫煙、睡眠不足など、生活リズムが乱れている
生活習慣の乱れも、薄毛やはげを加速させる原因になります。成長ホルモンが多く分泌される睡眠時間が不足によって、髪の成長が妨げられてしまって育毛環境が悪化してしまうのです。
喫煙によるニコチン摂取で、血管を収縮させる血行不良を起こすとされており、髪に必要な栄養が行き届きにくくなります。
飲酒との直接的な因果関係は証明されていないそうですが、そもそも過度な飲酒は健康面に悪いので、注意が必要です。
5. ヘアカラーやブリーチによる頭皮環境へのダメージ
実際にヘアカラーやブリーチによる薄毛の原因は因果関係が証明されておらず、はっきりしたことは分かっていません。
しかし染剤の薬剤が頭皮につくことで強い刺激を与えてしまい、頭皮環境の悪化につながってしまう可能性があります。
薬剤が直接薄毛に影響があるわけではありませんが、頭皮環境の悪化に繋がり、そこからハリやコシが失われてしまうこともあるので、過度なカラーリングやブリーチは注意が必要です。
普段の生活で実践できるAGAの対策とは?
AGAは病気なので、対策として一番いいのはクリニックを受診することですが、日常生活の中で、抜け毛を改善する方法もいくつかあります。もしAGAではない他の原因で抜け毛が増えている場合は、以下の対策を試すことで改善するかもしれません。
ここでは代表的な薄毛対策を解説していきます。
1. 夜ふかしをせず、ストレスを発散するように心がける
睡眠中の成長ホルモンは髪の成長にも欠かせないものです。特に22時〜2時の間のゴールデンタイムできちんと睡眠をとっておきたいですね。
どうしてもゴールデンタイムに寝るのが難しい方は、頭皮に休息を与える意味でも、決まった時間に十分な睡眠時間を確保する事が重要です。睡眠サイクルを一定にして規則正しい睡眠習慣を作るようにしましょう。
因果関係が証明されていないとはいえ、ストレスがホルモンバランスを乱したり、頭皮環境が悪化してしまう原因の一つとされているので、趣味を楽しむ、体を動かすなどして、ストレスを溜め込まないように心がけて生活するのが理想です。
2. 脂っこい食事や味の濃い食べのものを避ける
これを食べれば髪に良い、とされる食材は今のところ存在しません。が、栄養状態の悪化が頭皮環境に影響を与えたり、髪の成長に必要な亜鉛やタンパク質などの不足につながります。
また脂っこい食事が多いと皮脂の分泌が多くなるので、髪の成長に関わってきます。食事を改善することで、AGAの症状の緩和に間接的につながっている可能性が高いので、日頃の食生活を意識して、バランンス良く一日3食を食べるようにしてください。
3. 適度な運動を行って運動不足を解消する
筋トレのし過ぎでAGAが進行する、といった情報がネットにありますが、AGAと筋トレの関係は完全に解明されておらず、断定も否定もできません。
そもそも運動不足は生活習慣病や様々な病気に関わります。他にも運動によって気持ちを元気にしてくれてストレスを解消してくれたり、血流が良くなって髪に必要な栄養素が届きやすくなったり、適度な運動は日常生活に取り入れることで薄毛への予防効果が期待されます。
軽くでいいので運動の習慣化をすれば、薄毛以外にも様々な病気を防ぐことにもつながるので、日頃から体を動かすようにしましょう。
階段を使う、ひと駅分歩く、などちょっとした時間を使って体を動かすように意識してくださいね。
4. 市販の育毛シャンプーや育毛剤で頭皮環境を整える
薬剤師がいるドラッグストアで購入できる育毛剤や、シャンプーを使って頭皮環境を整えることも、AGAの対策に繋がります。
ただしシャンプーのしすぎで頭皮が乾燥してしまったり、洗い残しによる汚れの蓄積で、頭皮環境が悪化する可能性もあるので、シャンプーの回数は1日1回、アミノ酸系orスカルプシャンプーを使ってみるなど工夫をして、頭皮環境を整えるようにしましょう。
シャンプー前に頭皮マッサージを行って血行を促進するのもおすすめ。頭皮を傷つけることなく、髪の成長をサポートできるでしょう。
5. AGAの専門医師に相談する
AGAの対策で一番手っ取り早いのは、AGAの専門クリニックに相談することです。
セルフチェックや原因で一つでも引っかかることがあれば、自己判断に任せずに専門家に診てもらいましょう。
より一人ひとりにあった具体的な対策や薬の処方を行ってくれるので、間違った頭皮ケアをして頭皮環境を悪化させるようなことも起きません。
相談は無料のクリニックが多いので、「もしかして…」と思っている男性は専門の医師に相談をおすすめします。
AGAはどうやって治療する?治療法は主に4種類
AGAは専門の医療機関に相談したほうが良いと解説していますが、どんな治療を行うのか簡単に解説します。
- ① 内服薬(飲み薬)治療…抜け毛を防ぐ薬、発毛を促進する薬の2種類がある
- ② 外用薬(塗り薬)治療…市販の育毛剤のような、頭皮に直接塗る薬
- ③ メソセラピーやHARG療法…有効成分を頭皮に直接注射する
- ④ 自毛植毛…健康な毛根ごと、頭頂部や前頭部に移植する
詳しい治療方法や金額は相談に行ったクリニックで、詳細に聞くことをおすすめします。クリニックによって治療方法と金額のラインナップが異なるため、診察結果と合わせて、助言を受けてください。
【気になる】育毛剤や育毛サロンではだめなの?
育毛剤や育毛サロンよりもAGAクリニックのほうが良いですが、それには理由があります。
そもそもAGAは病気なので、医療機関ではないエステサロンの育毛サロンでは、美容サービスの一環である頭皮マッサージなどが主です。
一方クリニックなどの医療機関では医学的な根拠に基づいた治療を行ってくれるので、予防だけでなく進行した薄毛に対しても効果が期待できます。
育毛剤も個人購入して毎日のセルフケアができますが、髪の毛や汚れに邪魔されて成分がきちんと頭皮に届きにくい、などの問題もあります。
クリニックで処方される飲み薬は体内に取り込むので邪魔されることがない分、育毛剤よりも効果が期待できるというわけです。
おすすめはAGAクリニックに行って治療すること
というわけでAGAの改善には、まずは専門のAGAクリニックに相談してみるのがおすすめです。その上で、睡眠や食事などの生活習慣を整えて、治療を妨げないようにするのが理想です。
最後に相談におすすめのAGAクリニックをご紹介します。相談無料でオンライン治療にも対応しているので、気軽に薄毛の治療が始められますよ。
おすすめのAGAクリニック:AGAスキンクリニック
カウンセリング:無料
オンライン治療:対応
累計100万人以上の相談実績がある『AGAスキンクリニック』は、全国に50院以上ある大手のAGAクリニック。AGA治療を専門に行うクリニックなので、飲み薬、塗り薬の他にも、有効成分を直接頭皮に注射するメソセラピーなども充実。
また、AGAスキンクリニックのオリジナル発毛薬とメソセラピーを使用した治療が、アメリカの論文で認められた実績もあり、とても信頼度が高いAGA治療を行える病院となっています。
カウンセリングはもちろん、初診・再診、マイクロスコープ頭皮診断、血液検査も無料なので、軽い気持ちで相談してみてくださいね。
AGAは進行性。ちょっとでも不安があるならクリニックで相談を。
AGAについて解説してきましたが、仮に遺伝でも治療をすることで進行を遅らせられますし、発毛促進の治療もあるので、不安になることはないですね。
セルフ診断はあくまで目安なので、気になる部分があったら、まずは専門のAGAクリニックに相談してみてくださいね。
【参考記事】はこちら▽
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