"ナローベンチプレス"の効果的なやり方|上腕三頭筋/大胸筋/肩を大きく!

織田琢也 2022.07.08
ベンチプレスの負荷を大胸筋・上腕三頭筋に集中させる筋トレ「ナローグリップベンチプレス」。今回はナローベンチプレスの正しいやり方やトレーニングメニュー、効果を高めるコツを徹底解説します。強い負荷をかけて、今すぐ自分史上最高のボディをGet!

ナローベンチプレスで強靭な上腕三頭筋&大胸筋に。

ナローベンチプレス 三頭筋

ベンチプレスといえば、多くの人が耳にしたことがあるポピュラーなトレーニング種目です。

ナローベンチプレスとは、そんなベンチプレスの手幅を狭く(ナロー)した筋トレ方法で、大胸筋を鍛えてつつ、上腕三頭筋の筋肥大を狙えるお得なトレーニングです。

「ベンチプレスの負荷じゃもの足りない!」

「大胸筋よりも上腕三頭筋を鍛え込みたい!」

「腕を太くしたい!」

という殿方へ、今回はナローベンチプレスの攻略マニュアルをお届けします。正しいフォームから効果的なメニュー、トレーニングのコツまで詳しく解説。マスターして、理想の肉体美を手にしてください!

【参考記事】腕立て伏せも手の幅を狭めるだけで、効果が劇的に変わります▽


ナローベンチプレスを行う前の注意点

ナローベンチプレス やり方

ナローベンチプレスは手の幅が狭いため、両腕に大きな負荷がかかります。バーベルの重量は、普段ベンチプレスの時よりも少し軽いバーベルを選ぶようにしてください。筋トレ初心者の方は、軽めから試して適量を見極めましょう。

また、負荷のかかるナローベンチプレスは、トレーニング中に汗でダンベルやバーベルなどの器具が滑りやすくなります。リストストラップと呼ばれる滑り止めの筋トレ器具を購入して、怪我や事故をあらかじめ予防しましょう。


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ナローベンチプレスのやり方(フォーム編)

ナローベンチプレスのやり方

ナローベンチプレスで重要なのは、重たいバーベルを選ぶことではありません。きちんと正しいフォームで行うことです。そこでまずは、ナローベンチプレスのフォームについて詳しく解説をしていきます。


ナローベンチプレスのフォーム

  1. フラットベンチに横たわる
  2. 足は60度ほど曲げてベンチに乗せます
  3. しっかりとバーベルを握ります
  4. (3)の時、手幅は肩幅より半拳ほど内側で持ちます
  5. 腕を真っ直ぐ上に伸ばし、バーベルは手のひらで支えます
  6. 手の甲がしっかりと自分に見えるように持てていたらOK!

ナローベンチプレスは肘にも負担がかかる筋力トレーニング種目なので、入念に準備運動は行っておきましょう。


ナローベンチプレスのやり方(メニュー編)

ナローベンチプレス 大胸筋

ナローベンチプレスの正しいフォームを学んだあとは、実際に取り組むナローベンチプレスのメニューをご紹介します。バーベルの動かし方や回数を徹底レクチャーしますので、しっかりと覚えておきましょう。


ナローベンチプレスのメニュー

  1. しっかりと正しいフォームを作る
  2. バーベルをゆっくりと下げていく
  3. (2)の時、真っ直ぐ胸に引きつけていくように下げていきましょう
  4. 胸元までしっかりとバーベルをおろします
  5. 持ち上げる時は、肘は下ろした時と同じ軌道を描くようにします
  6. (5)のポイントは、持ち上げるよりも押し出すイメージで行うこと
  7. バーベルの上下運動を10回行う
  8. インターバル(3~5分間)
  9. 余裕がある方はバーベルの重量変え、残り2セット行う
  10. 終了

ナローベンチプレスを行う際は、胸元までしっかりバーベルを下ろし、同じ軌道で持ち上げることを心がけましょう。この2つは、上腕三頭筋をしっかり刺激するのにに重要なポイントです。必ず意識してトレーニングに臨みましょう。


ナローベンチをより効果的にする覚えておくべき「コツ」とは?

ここからはナローベンチプレスを行う際の5つのコツを解説します。ナローベンチプレスのトレーニング効果を高めるため、きちんと覚えておきましょう。


ナローベンチプレスのコツ① チーティングを行わない

ナローベンチプレス チーティング

ベンチプレスや腕立て伏せなど、上腕三頭筋を鍛えるトレーニングでやってしまいがちなのが「チーティング」。チーティングとは、反動や勢いを使ってバーベルやダンベルを持ち上げることです。筋肥大の効果が半減したり、怪我の原因にも繋がるので、反動を使わずゆっくり負荷をかけるようにしましょう。


【参考記事】チーティングを行わずに、腕立て伏せの効果を高めるコツとは▽


ナローベンチプレスのコツ② 上腕三頭筋をしっかり意識する

ナローベンチプレス 三頭筋

ナローベンチプレスは、上腕三頭筋を重点的に鍛えるトレーニングメニューです。他の部位に余計な力が入らないようにしましょう。力が分散してしまうと、バーベルやダンベルに上手く力が伝わりません。ナローベンチプレスを行う際は、常に上腕三頭筋に意識を集中してトレーニングに励みましょう。


ナローベンチプレスのコツ③ 正しい呼吸法で筋トレに取り組む

ナローベンチプレス やり方

ナローベンチプレスだけに限らず、全ての筋トレに通ずるコツが“呼吸法”です。しっかりとした呼吸法を取得すれば、自分が持ち上げられる最大重量の更新も可能です。ナローベンチプレスの場合は、

  • バーベルを下ろす時にゆっくり吸う
  • 押し上げる時に吐く

の2つの呼吸法を実践しましょう。


ナローベンチプレスのコツ④ 押し上げるときは“素早く”

ジムで初心者におすすめの筋トレメニュー:ベンチプレス

ナローベンチプレスは

  • 下ろす時→ゆっくりとおろす
  • 上げる時→素早くあげる

この動作が重要です。【ナローベンチプレスのコツ③ 正しい呼吸法で筋トレに取り組む】で解説した正しい呼吸法と連動して取り組むとより効果的です。

バーベルを素早く上げる理由は、筋肉の収縮を感じやすく、負荷をしっかりとかけられるから。さらに重い負荷を上腕三頭筋にかけたい!という筋トレ上級者の方は、胸元の手前で2秒ほど停止するナローベンチプレスにチャレンジしてみてください。高負荷を十分に感じられるはず。


【参考記事】バーベルの代わりにダンベルを使用する場合も、正しい動作で行いましょう▽


ナローベンチプレスのコツ⑤ 頭は上げない

ナローベンチプレス 三頭筋

ナローベンチプレスでは持ち上げることに囚われすぎて、思わず頭が動いてしまう方がいます。

しかし、頭を動くと体の軸がぶれてしまい、バーベルを安定させることができません。バーベルが落ちて思わぬ怪我に繋がることも。頭はベンチにくっつけて動かさないことが重要です。重くて体の軸がどうしてもブレてしまう場合、重量を下げて再度取り組むようにしましょう。


ナローベンチプレスで鍛えられる筋肉とは?


鍛えられる筋肉
  1. 三角筋
  2. 上腕三頭筋
  3. 大胸筋
タップすると移動します

鍛えられる筋肉① 三角筋(肩の筋肉)

三角筋の効果的な鍛え方

「ナローベンチプレス」で鍛えられる筋肉に三角筋があります。三角筋は、肩関節を守るように肩回りについている肩の筋肉です。

大きく前部、中部、後部の3つの筋肉で構成されており、肩幅を広げたり、逆三角形を目指すなら、筋肥大させるべき筋肉でもあります

「ナローベンチプレス」では、バーベルの負荷を支え、持ち上げる際に、主に三角筋の前部が刺激されます。

ただし、しっかりと「ナローベンチプレス」のフォームを意識しないと肩の筋肉全体には効きにくいので、正しいフォーム、やり方を意識して肩の筋肉に効かせられるトレーニングをしましょう

また、関節周りの筋肉なので、傷めてしまうとトレーニングだけでなく、生活にも支障が出てしまう場合があります。肩の筋肉は、入念なストレッチをして、安全に鍛えていくようにしましょう。

【参考記事】三角筋を効果的に肥大させるトレーニングとは


鍛えられる筋肉② 上腕三頭筋(二の腕の筋肉)

上腕三頭筋を鍛えられる効果的なトレーニングメニュー

「ナローベンチプレス」では、上腕三頭筋も鍛えられます。女性だと、気にする方も多い二の腕の筋肉が上腕三頭筋。

上腕筋群の中で最も体積が大きい筋肉で、長頭、外側頭、内側頭の3つのブロックで構成されています。鍛えて筋肥大すれば、太く引き締まった腕を作れますよ

また上腕三頭筋の中で、長頭だけが肩甲骨に付着するため、肘関節の伸展動作に加え肩関節の伸展動作にも使われています。様々なトレーニングで副次的に使われることの多い筋肉でもあるので、オーバーワークに注意しながら無理のないやり方で、鍛えましょう。

「ナローベンチプレス」では、バーベルを支える、持ち上げる際に長頭を中心に刺激されます。効果的に利かせるなら、バーベルの幅を狭めたやり方で「ナローベンチプレス」をするとより良いですね。

【参考記事】上腕三頭筋を鍛えて二の腕を引き締めよう!


鍛えられる筋肉③ 大胸筋(胸の筋肉)

大胸筋を鍛えられるトレーニング

「ナローベンチプレス」で一番効果的に鍛えられる筋肉が大胸筋。胸の筋肉として、胸全体を覆っているのが大胸筋です

大胸筋は、大きく上部・下部・外部・内部の4つの筋肉に分けられます。「ナローベンチプレス」では、やり方やフォームによって効果的な部位や、筋肥大する箇所も変わってきます。

胸の筋肉は男の象徴でもある胸板を形成するので、正しいやり方で「ナローベンチプレス」に取り組んで、高い効果を発揮させましょう。また、本格的に鍛えるのであれば「ナローベンチプレス」ではなく、「ディクラインベンチプレス」の方が効果的ですよ。


ナローベンチプレスで強い負荷をかけて、自分史上No.1の肉体を手に入れて。

ナローベンチプレスの正しいフォームや筋トレメニュー、効果を高めるコツをお教えしました。高い負荷がかかるため、大胸筋と上腕三頭筋をしっかりと鍛え込めるナローベンチプレス。その分、厳しいトレーニングにはなりますが、自分史上最高の肉体をGetするため踏ん張りましょう。キツい筋トレに励めば、きっとその先に見える素敵な未来があるはず。


【参考記事】上腕三頭筋を鍛える最強のダンベルメニューをお届け▽

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