恋に怯える草食系男子に贈る「ニーチェの言葉」10選

Nemo2 2015.07.28
叶わない片思い、失恋など恋の病で怯える草食系男子のみなさん。肉食系男子とまでは言わなくとも、恋を忘れた人生からおさらばしませんか。ドイツの哲学者ニーチェの言葉から、草食男子に読んで欲しい10の格言を紹介します。

草食系男子に贈るニーチェの言葉

恋に億劫な草食系男子。好きな人ができても、恋に奥手で勝負しない。そもそも恋しようとしない人もいます。ひどい人だと、恋することを忘れてしまった人まで…。

その人生、どげんかせんといかんでしょう。

とは言っても、一歩踏み出す勇気を自分で奮い立たせるのは至難の業。今回は歴史的偉人、ドイツの哲学者フリードリヒ・ニーチェの言葉をお借りしました。

フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ

19世紀後半に生きたドイツの哲学者。鋭い洞察力に基づいた力強い言葉の数々を世の中に生み出した。哲学者にしてはシンプルで、思考の本質を突く格言が多いことで知られている。

 

参考文献

白取春彦

『超訳 ニーチェの言葉とは』

(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

 

“一歩目”を踏み出す勇気が大事。

1. 始めるから始まる

すべて、初めは危険だ。しかし、とにかく始めなければ始まらない。

『人間的な、あまりに人間的な』より


 

スタートを切らなければ、何も始まりません。GOしようとしなければ、いつまでも刺激のない人生です。まずは一歩目を。踏み出すことからはじめましょう。リスクはあります。いいじゃないですか、それもまた人生ですから。

2. 恐怖心は自分の中から生まれる

この世の中に生まれる悪の四分の三は、恐怖心から起きている。
恐怖心を持っているから、体験したことのある多くの事柄について、なおまだ苦しんでいるのだ。それどころか、まだ体験していないことにすら恐れ苦しんでいる。
しかし、恐怖心の正体というのは、実は自分の今の心のありようなのだ。もちろんそれは、自分でいかようにも変えることができる。自分自身の心なのだから。

『曙光』より


 

恋する自分が怖い。フラれる自分が怖い。愛する人と疎遠になるのなら、友達のままでいい。そうやって、逃げ腰になっていませんか。恐怖に怯えていませんか。自分の心持ち次第です。恐怖に打ち勝つ、強靭なメンタルを身につけましょう。いい意味で、恐怖を忘れてしまってもいいかもですね。

 

3. 初めの一歩は自分への尊敬から

自分はたいしたことがない人間だなんて思ってはならない。それは、自分の行動や考え方をがんじがらめに縛ってしまうようなことだからだ。
そうではなく、最初に自分を尊敬することから始めよう。まだ何もしていない自分を。まだ実績のない自分を、人間として尊敬するんだ。

それは自分の可能性を大きく開拓し、それをなしとげるにふさわしい力を与えることになる。自分の人生をまっとうさせるために、まずは自分を尊敬しよう。

『力への意志』より


 

大切なのは一歩目。自分への尊敬からはじめませんか。生まれてからずっと、自分のことを支え続けてくれている「自分」を敬いましょう。自分を尊敬することで、自信もついて、一歩目を踏み出す勇気を持つことができます。

 

 

一度きりの人生を謳歌する。

4. 少しの悔いもない生き方を

今のこの人生を、もう一度そっくりそのままくり返してもかまわないという生き方をしてみよ。

『ツァラトゥストラはかく語りき』より


 

人生は一度きりです。もう一度生きたいと思える人生を送りたいですよね。悔いなき恋愛をしましょう。何もしないのは安定していて、安全です。傷つくこともありません。でも、つまらない人生はもっと悲しい。やらない後悔よりも、やる後悔を。

 

5. 脱皮して生きていく

脱皮しない蛇は破滅する。
人間もまったく同じだ。古い考えの皮をいつまでもかぶっていれば、やがて内側から腐っていき、成長することなどできないどころか、死んでしまう。
常に新しく生きていくために、わたしたちは考えを新陳代謝させていかなくてはならない。

『曙光』より


 

意味ある人生にするために、何度も何度も経験と失敗を繰り返し、成長に成長を重ねましょう。私たちは、日々発展を求めています。発展なき人生は、死に等しい。そこに安定はあっても、幸せはありません。どこか物足りない人生になってしまう。どんどん新陳代謝して、悔いなき人生を。

 

6. いつかは死ぬのだから

死ぬのは決まっているのだから、ほがらかにやっていこう。
いつかは終わるのだから、全力で向かっていこう。
時間は限られているのだから、チャンスはいつも今だ。
嘆きわめくことなんか、オペラの役者にまかせておけ。

『力への意志』より


 

「明日寿命を迎えるとしたら、あなたは何をしますか? 」「余命一週間なら、何をしますか?」「一ヶ月しか生きることができないとしたら、今の生活を続けますか?」チャンスは平等にあります。やるか・やらないか、たったそれだけの違いで人生は大きく変化します。今この瞬間にも何が起こるかわからない。今を全力で生きてみませんか。明日死ぬかもしれない。だから、やる。

 

 

 

夢見がち男子ではなく、努力男子になる。

7. 恋人が欲しいと思っているのなら

いい人が現れるのも待ち望んでるのかい? 恋人が欲しいって? 自分を深く愛してくれる人が欲しいって? それは思い上がりの最たるものじゃないか!
多くの人から好かれるほど、きみはいい人間になろうと努力しているのかい?
自分を愛してくれるのはたった一人だけでいいって? その一人は多くの人の中にいるんだぜ。それなのに、みんなから好かれるようにならない自分を誰が愛してくれるというんだ? おいおい、わかってんのかな。きみは最初からめちゃくちゃな注文をしてるんだぜ!

『人間的な、あまりに人間的な』より


 

さすが、ニーチェ。辛辣な厳しい言葉ですね。しかし、事実であり現実でしょう。逆に言えば、努力することで世界は広がるということ。努力は必ず報われる。あなたの価値を高めていきましょう。

 

 

「愛」の素晴らしさ。

8. 愛することを忘れると

人を愛することを忘れる。そうすると次には、自分の中にも愛する価値があることすら忘れてしまい、自分すら愛さなくなる。
こうして、人間であることを終えてしまう。

『曙光』より


 

ひと言に「愛」と言えど、意味はとても深いもの。恋を諦めていませんか。「もう恋するの忘れてしまったよ…。」なんて領域に入ってしまったら、愛を忘れた蟻地獄から抜け出せなくなってしまいます。生き物として、人間として、「愛する」ということを思い出しましょう。

 

9. 愛する人は成長する

誰かを愛するようになると、自分の欠点やいやな部分を相手に気づかれないようにとはからう。これは虚栄心からではない。愛する人を傷つけまいとしているのだ。
そして、相手がいつかそれに気づいて嫌悪感を抱く前に、なんとか自分で欠点を直そうとする。こうして人は、よい人間へと、あたかも神にも似た完全性に近づきつつある人間へと成長していくことができるのだ。

『悦ばしき知識』より


 

深イイ格言ですね。「愛」は人を成長させる。たしかに恋多き男は、人生経験も豊富で、人間的に魅力がありますよね。恋が実るかどうかはさて置き、人として成長できる「愛」ってとても素敵です。「人を愛する」という人間に許された素晴らしき行為を存分に楽しみましょう。

 

 

最後に自分を奮い立たせよう。

10. 自分しか証人のいない試練

自分を試練にかけよう。人知れず、自分しか証人のいない試練に。
たとえば、誰の目のないところでも正直に生きる。たとえば、独りの場合でも行儀よくふるまう。たとえば、自分自身に対してさえ、一片の嘘もつかない。
そして多くの試練に打ち勝ったとき、自分で自分を見直し、自分が気高い存在であることがわかったとき、人は本物の自尊心を持つことができる。
このことは、強力な自信を与えてくれる。それが自分への褒美となるのだ。

『善悪の彼岸』より


 

「自分は草食系男子だから…。これでいいんだ…。」そうやって人生を諦めていませんか。あなたの人生というドラマで、主役はあなたしかいません。別に無理して肉食系男子になる必要はないけれど、我慢しているならハジケましょう。自分の人生、自分が証人です。自分で自分を気高き存在へ。

 

 

まとめ

シンプルだけど、メッセージ性の強いニーチェの言葉。無理に頑張る必要はないかもしれないけれど、人生ネタ作り。一度きりです。悔いなき生涯を送りましょう。自分の本能のままに、肉食になってもいいのではないでしょうか。

 

参考文献

白取春彦

『超訳 ニーチェの言葉とは』

(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

よく一緒に読まれる記事

関連する記事