“男尊女卑”の意味とは?女性が男尊女卑を感じる瞬間/対処法を解説

HaRuKa 2019.04.06
昔に比べて男女平等になったとはいえ、稀に男尊女卑を感じる時ってありますよね。そこで今回は、女性が男尊女卑を感じる瞬間から、男尊女卑を感じた時の対処法まで詳しくご紹介します。ぜひ参考にして、性別の垣根を超えてフラットな関係を構築しましょう!

男尊女卑を感じた時の効果的な対処法をレクチャー

女性が男尊女卑を感じる瞬間&感じた時の対処法

性別の違いによって、軽く扱われているように感じる時ってありますよね。会社や学校で、不平等感を感じたことがある人も多いでしょう。

今回は、女性が男尊女卑を感じる瞬間から、そんな古い考えを持ってしまいがちな男性の特徴まで紹介します。

男尊女卑をする人に対して、悔しい気持ちや悲しい気持ちを抱く女性はたくさんいると思いますが、この記事を参考に、性別で対応を変える人とも上手に付き合っていく方法を見つけてみてくださいね。


そもそも「男尊女卑」の意味とは?

男尊女卑とは、「男性を優先して女性を軽視する」という考え方を意味する言葉です。

男性の方が能力があり、女性はそれを支えるべき存在である、というイメージを含むこともあります。

男女間に違いがあること自体は絶対的にありますが、男尊女卑は一人一人の適正や能力を考えず、「女性だから」ということで決めつけるという意味合いが強いです。


いつからあるの?男尊女卑の歴史とは

男尊女卑は、日本だけでなく、海外の諸国でも昔からある考え方でした。

始まりについては諸説ありますが、やはり日本においては、戦国時代のような、領土を拡大する戦いが頻発した時が大きなきっかけといえるでしょう。

当然、筋力や体力がある男性が戦いの中心となることで、徐々に男性の社会的地位が上がってきたという歴史があります。


きっかけは何?男尊女卑という思想が生まれた理由

筋力があって直接的に生活を守る男性と、それを支える女性という歴史的な図式から、少しずつ男性が優先されるようになったのでしょう。

そんな考え方が、時代を経ても人々の意識に残っており、男尊女卑という思想が生まれたと考えられます。


【シーン別】意外とあるある?女性が男尊女卑を感じる瞬間とは

女性であれば、会社や学校など色々な場所で、何度かは不平等に思える扱いをされたことがあるでしょう。

ここでは、女性が「これは男尊女卑だ」と感じてしまう代表的な瞬間を、シーン別に合計10パターンご紹介します。


「会社や職場」で男尊女卑を感じる瞬間

性別だけでなく、年齢層や考え方もバラバラな人が集まる会社や職場は、男尊女卑を感じやすいシーンの一つ。

ついつい、「女性を軽視しているのではないか?」と感じてしまうタイミングを5パターンご紹介します。


タイミング1. 女性が活躍してもあまり称賛の声が聞こえない時

業種や社風によっては、「仕事の中心になるのは男性」という考えのところも少なくありません。

そんな会社では、実質的には女性も男性と変わらない成果を出しても、なぜか女性はスポットライトを浴びにくいものです。

同じ結果を出しても女性と男性で、扱いや評価が変わることが原因で、男尊女卑を感じてしまう傾向にあります。


タイミング2. 「女性には負けたくない」とナチュラルに軽視された時

今や、女性でも男性以上の収入を得たり、出世したりする機会は平等に開かれているはずです。

しかし、「女性に負けるのは恥ずかしいことだ」と内心で思っている男性は、少なからず存在しているのも事実。

そんな女性をナチュラルに軽視してしまっている男性と会った時に、男尊女卑を感じてしまう女性も多く見受けられます。


タイミング3. お茶くみやコピーなど、雑用ばかり頼まれる時

お茶汲みやコピーなどの簡単な作業は、女性の社員やアルバイトが対応するのが当然という風潮の時代もありました。

しかし、今だにそれらのめんどくさい雑用を、似たような年齢の男性社員がいても、女性にだけ押し付けようとする人がいます。

そんな時「戦力としてカウントされていない」と感じて、男尊女卑を疑う女性は多いです。


タイミング4. 女性の方が男性より収入が高いと妬まれる時

会社役員や管理職を務める女性も増加しており、性別で収入の格差がついてしまうことは減少傾向にあります。

しかし「男性が外で働き、家族を養う収入を得る中心的な存在になるべきだ」と考えている男性は多いです。

そんな人と話すことで、未だに「女性は男性を支える存在」だと見なされている気がして悲しくなり、男尊女卑を感じてしまうでしょう。


タイミング5. 同期の男性に比べて、昇進や昇格が遅い

性別の違いにより、仕事で差別をすることは、男女雇用機会均等法により、法的にも禁止されていることです。

しかし、同じ仕事をしていて、その成果がほぼ同等なのに、昇格や昇進のスピードが違うことはよくあります。

もしかしたら女性だから軽視されているのか」と勘ぐってしまうのが原因で、男尊女卑を感じるケースになるでしょう。


「日常生活」で男尊女卑を感じる瞬間やタイミング

会社や仕事に関連する出来事に限らず、「女性だから」という観点で、違いが生まれることは頻繁にあるでしょう。

ここでは、そんな「日常生活」における、男尊女卑を感じる代表的な瞬間を5パターンご紹介します。


タイミング1. 浮気や不倫が女性の方が咎められやすい時

浮気や不倫は、性別に限らず、男性も女性も同じように罰則を受けたり咎められたりするべきものです。

しかし、それらが発覚した際、「女性の方が不貞観念が低い」と、咎められやすいと感じている女性は多い傾向にあります。

世間からの視線も「女性なのに」となるケースが多く、不平等さを実感しやすいタイミングとなるでしょう。


タイミング2. 女性の手料理に対して色々指摘してくる時

女性が社会に進出しやすくなった以上、家事や子育てをする役割も男女間でなくなっていくべきです。

しかし、未だに「料理は女性が作るもの」と考える男性が多く、そんな考え方が見えた時に男尊女卑を感じやすい傾向があります。

仕事の役割が増えたのに、家事の役割が減らないことで、ストレスや負担を感じている女性も多いです。


タイミング3. 女性の運転に対して駄目出しをした時

女性は運動神経があまりよくなく、運転も苦手だと思っている男性は多いです。

そんなイメージによって、「車の運転をするのは男性の役割」だという考えを持っている男性が、よくダメ出しをする傾向にあります。

大きなミスをしていないのにも関わらず、口うるさく注意されてしまった時に男尊女卑を感じやすいでしょう。


タイミング4. 食事の取り分けをしないだけで、「女子力低い」と言われた時

いわゆる「女性らしさ」がある人のことを、「女子力がある」という言い方をしますよね。

それ自体はいいのですが、めんどくさい雑用や細かい作業をしないだけで「女子力」と結びつけられると、女性は差別的に受け取ってしまう場合も。

「食事の取り分けは女性がするもの」という古い考え方にショックをうけてしまうことがあります。


タイミング5. 女性がお金を払うことを強く拒否された時

「食事代や生活費は、男性が稼いだお金で賄うべき」だと考える男性はいまでもたくさんいます。

そんな、女性に働いてもらったり、金銭的な世話をしてもらうことが「情けない」と感じる男性に出会った時も、男尊女卑を感じやすいタイミングとなります。

なんとなく下に見られているような気がして、悔しい気持ちになる女性も多いでしょう。


当てはまってる?男性に軽く見られやすい女性の特徴

女性をやや軽視してしまいがちな男性は、残念ながら存在していますが、そんな男性が特に軽く扱ってしまいがちな女性には共通の特徴があります。

代表的なものを3つご紹介しますので、自分に当てはまるものがないか確認してみてください。


女性の特徴1. 控えめな性格で押しに弱い

女性を軽視する男性は、「女性は弱く、あまり文句を言わない存在」と思い込んでいる傾向があります。

そのため、控えめな性格で押しに弱いタイプの女性は、そんな男性の考えにぴったりなため、軽くみられがち。

なんでも聞き入れているうちに、どんどん男性がつけ上がっていってしまうことも、軽く見られる状況を作る原因の一つです。

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女性の特徴2. 一途な性格で男性に尽くす女性

男性は、女性に尽くされるととてもいい気分になって、「何を頼んでもやってくれる」と勘違いしてしまうことがあります。

そのため、彼氏や旦那さんなど周りの男性に、ついつい尽くしてしまう人も軽く見られてしまうことが多いです。

自分を犠牲にしてでも何かをしてあげるという行動が身についているので、男性が特別な存在だと勘違いしてしまいます。

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女性の特徴3. 自己肯定感が低い

女性を軽視してしまっている男性も、あらゆる女性の中でも、やはり頼りなさそうな女性をターゲットにする傾向があります。

そのため自己肯定感が低く、いつも自信なさそうにしている女性は、高圧的な態度を取りやすいです。

そんな女性に対して強く当たることで、男性が優位であることを確認しようとする人もいるでしょう。

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身近にいない?男尊女卑のような考えを持つ男性の特徴

普段は女性を男性と対等な存在として接していても、ふとした時に女性を軽視した態度が出てしまう男性も少なくありません。

そんな、実は男尊女卑気味な考えをっている男性のうち、代表的な特徴を5つご紹介します。


男性の特徴1. 家事や育児は女性が担当すると思っている

少し前までは、結婚した女性は専業主婦として家庭に入り、家事や育児のほぼ全てを受け持つというのが常識となっていました。

そんな家庭環境で育ってきた男性は、やはり「家族とはそういうもの」という意識が強く残っていることも多いです。

女性を軽く見ているわけではないですが、結果的に男尊女卑な考え方になってしまっているという特徴があります。


男性の特徴2. 「女性は〜」と、断定的に話す

ジャンル問わずやや差別的な考えを持っている人は、なんでも一概に決めつけてしまうという特徴があります。

そのため、個々の能力や適正などを考慮に入れず、「女性は〜」、「女性だから〜」と断定的に話す男性は要注意。

プライドが高く、女性に媚びないタイプの男性がこういった考え方をしていることが多いでしょう。


男性の特徴3. 恋愛は男性が引っ張るものを決めつけている

家庭のあり方や、女性の働き方を決めつけるように、恋愛に関する立場関係を決めつけようとする人もいます。

そんな、女性がデートをリードしたり、お金を払ったりするのを嫌がる男性は、男尊女卑気味な考え方をしている傾向があるでしょう。

「女性は男性の後ろをついてくるべき」という古い価値観や観念から脱却できていない人が多いです。


男性の特徴4. 女性のことを「お前」と呼ぶ

女性に対しての呼び方や、話し方などから、高圧的な態度が現れることもしばしばあります。

女性のことを「お前」とよんだり、「あの女性は〜」ではなく「あの女は〜」と表現する人は、やや女性を軽視している傾向にあるでしょう。

自分に自信があるがゆえに、女性のことを下に見てしまっている男性に多いケースです。


男性の特徴5. 褒める時の枕詞に「女性にしては」とつけがち

男女を対等な存在とみなしているのであれば、個人に対して等しく評価できるはず。

しかし、男尊女卑気味な考えをしている男性は、褒める時の枕詞に「女性にしては頑張っている」などとつけてしまいがちです。

そう言ってしまう人は、知らず知らずのうちに、男性の方が能力があって優れていると心のどこかで考えていることも多いでしょう。


どうすればいい?男尊女卑を感じた時の対処法

男尊女卑的な扱いを感じると、どうしていいかわからずに、悔しくて悲しい気持ちになってしまうことも多いでしょう。

最後に、そんな男尊女卑を感じたときにとるべき、おすすめの対処法を4パターンご紹介します。


対処法1. 適当に聞き流して相手にしない

男尊女卑する人はまだ一定数いるとはいえ、女性に対しても敬意を持ってくれる男性も多くいます。

そのため、いちいち男尊女卑な考えを持っている人と付き合うのがめんどくさいのであれば、適当に聞き流すことも効果的。

ストレスがたまる人は相手にせずに、自分とちゃんと接してくれる男性を探し、人間関係を作るのが賢明な方法です。


対処法2. 男尊女卑をする男性とは距離を置く

男尊女卑な考え方は、悪気があって生まれているものではなく、生活環境から染み付いていることも多いです。

そのため、それを改善してもらうにはかなりの苦労と時間が必要になってきます。

今更価値観を変えることは難しいので、なるべく距離を置いて関わらないようにするのが、お互いのためになる時もあるでしょう。


対処法3. 職場で感じた場合、圧倒的な結果を出して見返す

不平等感を訴えたくても、職場全体が男尊女卑な社風を持っているケースもあります。

そのため、平等に扱ってほしいという希望を言うのではなく、仕事の成果で見返すのが最も効果的な対処法です。

「女性だから」というような考えが吹き飛ぶような、誰もが納得せざるを得ない結果が出せるように、努力してみるのもいいでしょう。


対処法4. 「人によりますよ」と主張する

価値観は変えにくいため、基本的には腹がたっても聞き流す努力をするべきです。

しかし、どうしても反論したい場合、女性の立場を主張するのではなく、個人差があるという視点を持ってもらうように主張しましょう。

「女性だから」という考え方から、「あの人は能力があるから」という風に、マインドを変えてくれる可能性があるためです。


男尊女卑の考え方がある男性とは、大人な対応で乗り切りましょう。

男尊女卑の歴史から、そういう考え方をまだ持っている男性の特徴をご紹介しました。男女平等が進んできたとはいえ、女性が少し軽視されている風潮が残っていることは悲しいことですよね。

なかなか他人の価値観は変えられないため、そんな考え方の人には、うまく工夫して対処する必要があります。

こちらの記事を参考に、よりフラットな関係を構築していってくださいね。


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