"ご協力"の使い方。丁寧な例文&言い換えできる類語|ビジネス敬語ガイド

"ご協力"の使い方。丁寧な例文&言い換えできる類語|ビジネス敬語ガイド

長谷川大輔 2021.11.10
力を貸して欲しい時に使われる敬語、ご協力。幅広いビジネスシーンで使われますが、どんな例文があるのか。今回は、ご協力の意味から正しい使い方、ご協力のお願い/ご協力への感謝を伝える例文、言い換えできる類語まで解説。ビジネス敬語の質を高めていきましょう。

「ご協力」の意味や使い方とは?

一助の類語 「ご協力」の意味や使い方とは?

「ご協力」とは、一つのことに対して、「ともに力を合わせて取り組んでいく」、「力を借りる」ことを意味する敬語表現です

必ず、他者が存在しており、一人で取り組む場合には「ご協力」という言葉を使用することはありません。「協」という感じ自体に、「力を合わせる」、もしくは「一致する」というような意味があり、「力」と組み合わせることで、意味をなしています。

特にビジネスシーンにおいては、同僚だけではなく目上の上司や取引先などとの協力関係が不可欠です。一人で仕事をしていても、完結させることは難しいでしょう。

そのため、ビジネスでは相手の力を借りることを依頼する場合に、敬語表現と組み合わせて、よく使う言葉と言えます


ビジネスえ使える「ご協力のお願い」を使った丁寧な例文

ご協力のお願いができる例文
  1. ご協力のほど、よろしくお願いします
  2. ご協力を賜りますよう、
  3. ご協力ください
タップすると移動します

ご協力のお願いができる例文① ご協力のほど、よろしくお願いします

ご協力のお願いができる例文① ご協力のほど、よろしくお願いします
  • 会場は終日禁煙となっております。ご協力のほど、よろしくお願いします。
  • 当日中のレポート提出にご協力の程、よろしくお願いいたします。
  • 御社の見積りでは多少予算オーバーしてしまいます。御社との契約締結のためにも、非常に申し訳ございませんが、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
  • まだ試験中の方もいらっしゃいます。お静かに移動いただけますよう、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

「ご協力のほど、よろしくお願いします。」というのは、ビジネスシーンでよく使われる敬語表現の一つです

「のほど」という表現は、限定しないように配慮している表現であり、例文のように協力を無理強いしない場合の使い方となります。

断定表現を避けることで、目上の取引先や上司などに対して、柔らかく依頼できますよ。

【「例文」で使われる敬語】
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「申し訳ございません」は間違いじゃない!使い方から類語まで分かりやすく説明します


ご協力のお願いができる例文② ご協力を賜りますよう、

ご協力のお願いができる例文② ご協力を賜りますよう、
  • 決算開示早期化には、皆さんのお力が必要でございます。なにとぞご協力賜りますよう、よろしくお願いいたします。
  • 今回、展示会をするのは初めてでございます。ご協力賜りますよう、よろしくお願いいたします。
  • 携帯電話の電源をお切りください。ご協力賜りますよう、よろしくお願いいたします。
  • アンケートを同封させていただきました。ご協力賜りますよう、お願い申し上げます。

「賜る」という言葉は、前文に来ている言葉に対して、より丁寧な使い方をしたい場合に使用される言葉です

前述の「ご協力のほど」という表現でも敬語として成り立っているのですが、自分にとってかなり目上となる相手から力を借りる場合は少し物足りないことがあります。

また、会話だけではなく、文書やメールで取引先に依頼をする際にも、例文のような使い方でお願いするケースが多いです。

【「例文」で使われる敬語】
「賜る」の意味とは?|ビジネスシーンで使える例文まで解説します


ご協力のお願いができる例文③ ご協力ください

ご協力のお願いができる例文③ご協力くださいの意味とは
  • インフルエンザが流行しております。手洗いの徹底にご協力ください。
  • 社内の光熱費が高騰しております。こまめに電気を消すなど、節電にご協力くださいませ。
  • 来年入社予定の内定者が見学に来る予定です。懇親会へのご参加にご協力ください。
  • ご迷惑をおかけして大変申し訳ございませんが、なにとぞご協力くださいませ。

「ご協力ください」という使い方は、ビジネスシーンにおいて取引先や上司というよりも、同僚などの対等な立場の人に対して力を借りる際に使われる敬語表現といえます。

また、例文のように多数に対して、力を借りることをお願いする場合に使われる傾向があります

やや強制する意味合いが強いので、目上の方に使うと相手によっては失礼だと受け取られてしまう恐れも。

そんな時は、「ご協力くださいませ」など丁寧な表現にすることで、取引先や上司などに対しても問題なく活用できます。


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