【5月/皐月】時候の挨拶と結びの言葉。例文フレーズまとめ

長谷川大輔 2016.08.01
5月に贈る手紙で使える時候の挨拶を結びの言葉とセットでご紹介します。初旬・上旬・中旬・下旬ごとに用いるべきフレーズ例文を季語と一緒にピックアップ。「の候」の使い方を含め、ビジネス文書や学校PTAの手紙、カジュアルなお礼状でも有効な挨拶集をご覧ください。

5月は皐月。季節を感じる時候の挨拶は?

時候の挨拶 5月

5月に用いる時候の挨拶を、季語を添えて「初旬・上旬・中旬・下旬」ごとにご覧頂きます。


まず、時候の挨拶を書く上でのルールを簡単にご紹介

5月に限らず、季節を一文から読み取れる表現が美しい文章として受け取られます。
またそれに加えて、いくつかルールがありますのでポイントをまとめます。


最初と最後(前文と末文)で内容をかぶらないようにする

頭語から続く前文での時候の挨拶以外にも、結語の前にある結びの言葉がありますが、本文を締めくくるために季節に触れる一文を添えてから締めます。
ただし結びの言葉は、時候の挨拶以外によく使われる慣用句があるので、それほど難しいものではありません。


その後に続く安否を知らせる挨拶へスムーズな流れを

時候の挨拶にこだわりすぎて、その後に続く安否を尋ねる(知らせる)挨拶とのつなげ方が無理矢理ではだめ。全体を見て文章が読みやすいかを何度も確認が必要です。


【参考記事】前文で時候の挨拶に続く、安否を知らせる挨拶について解説します▽


時候の挨拶【5月】の例文をご紹介

5月の季語・季節のワードとしては以下のような言葉が挙げられます。

  • 自然現象:新緑/若葉/立夏/初夏/薫風/晩春/晩春初夏 etc.
  • 食べ物:筍/そらまめ/穴子/鱚/新茶 etc.
  • 草木:葉桜薔薇/牡丹/菖蒲/藤の花/カーネーション/すずらん etc.
  • イベント系:ゴールデンウィーク/菖蒲湯/端午の節句/母の日 etc.

自然現象の後には「〜の候、〜のみぎり、〜の折」のいずれかをつなげ、安否の挨拶を続けましょう。
その他食べ物やイベント系は文章で書き、必要なら句点(。)で区切って安否の挨拶に移ります。


ビジネス文書や学校PTAで使える時候の挨拶例

では実際に挨拶例をみていきます。今回は違和感が無いよう、安否を知らせる挨拶まで含んだ文例も載せますのでご参考に。
ビジネスで用いる場合は、自然現象+「〜の候、〜のみぎり、〜の折」が堅実で無難です。


5月初旬

  • 若葉の候、いかがお過ごしですか。
  • 葉桜の折、貴社一層のご発展の事のことお慶び申し上げます。
  • 八十八夜も過ぎ、穏やかな陽射しの日が続いていますが、清々しく五月をお迎えのことと存じます。
  • 新緑がまぶしい季節となりました。いかがお過ごしでしょうか。
  • 風薫る若葉の季節、皆様お元気ですか。

5月上旬

  • 立夏のみぎり、皆様にはいっそうご活躍のこととお慶び申し上げます。
  • 新緑の候、貴社におかれましては益々御清祥の段、心よりお慶び申し上げます。
  • 新緑がまぶしい季節となりました。いかがお過ごしでしょうか。
  • 牡丹の花が咲き誇る皐月の候、お元気でご活躍のことと拝察いたします。
  • 初夏の候 平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

5月中旬

  • 万葉の候、貴社ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
  • 緑樹の候、常々お心遣いに預かり心より御礼申し上げます。
  • 若葉の緑が美しい五月、皆様一層のご活躍と存じます。
  • 街路樹の緑が日に日にその濃さを増すこのごろ、皆様お変わりございませんか。
  • 晩春初夏の候、貴社ますますご隆盛のことと存じます。

5月下旬

  • 惜春の折、貴社いっそうご隆昌のことと存じます。
  • 軽署の候、平素は格別にご高配を賜りまして、厚く御礼申し上げます。
  • 木々の緑に夏の訪れを感じる今日この頃、お健やかにお過ごしのことと存じます。
  • 皆様にはますますお元気でお過ごしと存じます。
  • 新茶の美味しい季節となりましたが、ご家族の皆様もお変わりございませんでしょうか。

時候の挨拶【5月】の結びの言葉の例文

結びの言葉で気をつけたいのは、冒頭の時候の挨拶で触れたことや使った言葉を再度繰り返さないこと。最後のまとめのご挨拶なので、
プライベートや学校PTA等なら健康や幸せを願う文を。
ビジネスなら活躍や繁栄を祈る文を書きましょう。


時期関係なく使える結びの挨拶と季節ごとに使える結びの挨拶がある

時期を問わない結びの挨拶例

  • 貴社の更なるご発展を心よりお祈り申し上げます。
  • 引き続きご支援ご厚情を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
  • 今後ともこれまでと変わらぬご支援ご鞭撻のほどお願い申し上げます。
  • ご多用の折、誠に恐れ入りますが、ご都合をお聞かせ願えれば幸いです。
  • 皆様の御多幸を心よりお祈り申し上げます。

5月特有の結びの挨拶例

  • 初夏の風も爽やかな頃、心穏やかにお過ごしください。
  • 新生活にも少し慣れてきたころでしょうか。ますますのご活躍をお祈りしております。
  • 風薫る五月、皆様お健やかにお過ごしください。
  • 青葉繁れる好季節、貴社のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。
  • 夏に向け、さらなるご活躍を願っております。
  • 爽やかな初夏のみぎり、皆様のますますのご健勝を心よりお祈り申し上げます。

5月は新緑の薫る瑞々しい季節。

5月に関する時候の挨拶を例題とともにご紹介しました。貴方が感じる季節の移り変わりを文章で表現してみてくださいね。

【参考記事】ジメジメとした梅雨も気分が晴れるほどの爽快な気分で書けば素晴らしい手紙に▽

【参考記事】1月から12月まで全ての時候の挨拶を総まとめでご紹介します▽

【参考記事】時候の挨拶に使える「ご健勝」の使い方とは


ビジネス敬語まとめ ※画像クリックで「ビジネス敬語まとめ」をチェックできます

よく一緒に読まれる記事

関連する記事