【3月/弥生】時候の挨拶と結びの言葉。例文フレーズまとめ

【3月/弥生】時候の挨拶と結びの言葉。例文フレーズまとめ

長谷川大輔 2019.03.05
3月に贈る手紙で使える時候の挨拶を結びの言葉とセットでご紹介します。初旬・上旬・中旬・下旬ごとに用いるべきフレーズ例文を季語と一緒にピックアップ。「の候」の使い方を含め、ビジネス文書や卒業式、学校PTAの手紙、カジュアルなお礼状でも有効な挨拶集をご覧ください。

3月は弥生。季節を感じる時候の挨拶は?

時候の挨拶 3月

3月に用いる時候の挨拶を、季語を添えて「初旬・上旬・中旬・下旬」ごとにご覧頂きます。


まず、時候の挨拶を書く上でのルールを簡単にご紹介

3月に限らず、季節を一文から読み取れる表現が美しい文章として受け取られます。
またそれに加えて、いくつかルールがありますのでポイントをまとめます。


最初と最後(前文と末文)で内容をかぶらないようにする

頭語から続く前文での時候の挨拶以外にも、結語の前にある結びの言葉がありますが、本文を締めくくるために季節に触れる一文を添えてから締めます。
ただし結びの言葉は、時候の挨拶以外によく使われる慣用句があるので、それほど難しいものではありません。


その後に続く安否を知らせる挨拶へスムーズな流れを

時候の挨拶にこだわりすぎて、その後に続く安否を尋ねる(知らせる)挨拶とのつなげ方が無理矢理ではだめ。全体を見て文章が読みやすいかを何度も確認が必要です。


【参考記事】前文で時候の挨拶に続く、安否を知らせる挨拶について解説します▽


時候の挨拶【3月】の例文をご紹介

3月の季語・季節のワードとしては以下のような言葉が挙げられます。3月は別れの季節、就活や卒業式・卒園式など答辞や先生へのお礼状などの機会が増えます。

  • 自然現象:春分/早春/春色/春陽/軽暖/仲春/春寒/啓蟄 etc.
  • 食べ物:鰆/若鮎/蜆(しじみ)/飯蛸/蕨(わらび)/薇(ぜんまい)/土筆(つくし) etc.
  • 草木:梅/桜/沈丁花/彼岸桜/タンポポ/椿 etc.
  • イベント系:卒業式/卒園式/桃の節句/ホワイトデー/春分の日 etc.

自然現象の後には「〜の候、〜のみぎり、〜の折」のいずれかをつなげ、安否の挨拶を続けましょう。
その他食べ物やイベント系は文章で書き、必要なら句点(。)で区切って安否の挨拶に移ります。


ビジネス文書や学校PTAで使える時候の挨拶例

では実際に挨拶例をみていきます。今回は違和感が無いよう、安否を知らせる挨拶まで含んだ文例も載せますのでご参考に。
ビジネスで用いる場合は、自然現象+「〜の候、〜のみぎり、〜の折」が堅実で無難です。


3月初旬

  • 春というのに寒い毎日がつづきますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
  • 春陽のみぎり、ますますお元気でご活躍のことと存じます。
  • 早春の候、皆様風邪を召されずにお過ごしでしょうか。
  • 梅の香りが爽やかに漂う春暖の候。貴社の皆様にはお元気でご活躍のことと存じます。
  • 啓蟄の候、貴社におかれましては益々御清祥のこととお慶び申し上げます。

3月上旬

  • 桃の節句も過ぎ、皆様ますますご健勝のほどお喜び申し上げます。
  • ようやく寒さも衰え始めた今日このごろ、皆様お変わりありませんか。
  • 軽暖の候、皆様、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
  • 早春の折、皆様におかれましては益々ご清栄の事とお慶び申し上げます。
  • 萌芽のみぎり、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。

3月中旬

  • 日毎に春らしくなってまいりましたが、いががお過ごしでしょうか。
  • 桜前線の待ち遠しい今日この頃、お元気でお過ごしのことと存じます。
  • 弥生の候、皆様におかれましてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
  • 皆様ますますご健勝のほどお喜び申し上げます。
  • 麗日の候、お変わりなくお過ごしのことと存じます。

3月下旬

  • 春一番が吹き、ようやく春も本番です。皆々様にはより一層ご活躍のことと存じます。
  • 薫風の折、貴社ますますご発展のことと存じます。
  • 春分の候、皆様ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
  • ひと雨ごとに春の陽気を増してまいりますが、いよいよご盛栄のほどお喜び申し上げます。
  • 卒業式シーズンを迎えられ、何かと忙しい日々と存じます。

時候の挨拶【3月】の結びの言葉の例文

結びの言葉で気をつけたいのは、冒頭の時候の挨拶で触れたことや使った言葉を再度繰り返さないこと。最後のまとめのご挨拶なので、
プライベートや学校PTA等なら健康や幸せを願う文を。
ビジネスなら活躍や繁栄を祈る文を書きましょう。


時期関係なく使える結びの挨拶と季節ごとに使える結びの挨拶がある

時期を問わない結びの挨拶例

  • 貴社の更なるご発展を心よりお祈り申し上げます。
  • 引き続きご支援ご厚情を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
  • 今後ともこれまでと変わらぬご支援ご鞭撻のほどお願い申し上げます。
  • ご多用の折、誠に恐れ入りますが、ご都合をお聞かせ願えれば幸いです。
  • 皆様の御多幸を心よりお祈り申し上げます。

3月特有の結びの挨拶例

  • 春光を受けて、ますますのご発展をお祈りしております。
  • 新しい環境で心機一転、皆さまの幸福をお祈りいたします。
  • 浅春の折、何卒ご自愛下さい。
  • 春暖快適の候、貴社の更なるご発展を心よりお祈り申し上げます。
  • 春風とともに、皆様にお幸せが訪れますようお祈りいたします。

出会いと別れで過ぎゆく日常を惜しむ3月。

3月に関する時候の挨拶を例題とともにご紹介しました。貴方が感じる季節の移り変わりを文章で表現してみてくださいね。

【参考記事】新生活に心躍る4月の時候の挨拶と比較して3月らしい挨拶を▽

【参考記事】1月から12月まで全ての時候の挨拶を総まとめでご紹介します▽

【参考記事】時候の挨拶に使える「ご健勝」の使い方とは


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