【1月/睦月】時候の挨拶と結びの言葉。例文フレーズまとめ
1月は睦月。季節を感じる時候の挨拶は？
1月に用いる時候の挨拶を、季語を添えて「初旬・上旬・中旬・下旬」ごとにご覧頂きます。
まず、時候の挨拶を書く上でのルールを簡単にご紹介
1月に限らず、季節を一文から読み取れる表現が美しい文章として受け取られます。
またそれに加えて、いくつかルールがありますのでポイントをまとめます。
最初と最後(前文と末文)で内容をかぶらないようにする
頭語から続く前文での時候の挨拶以外にも、結語の前にある結びの言葉がありますが、本文を締めくくるために季節に触れる一文を添えてから締めます。
ただし結びの言葉は、時候の挨拶以外によく使われる慣用句があるので、それほど難しいものではありません。
その後に続く安否を知らせる挨拶へスムーズな流れを
時候の挨拶にこだわりすぎて、その後に続く安否を尋ねる(知らせる)挨拶とのつなげ方が無理矢理ではだめ。全体を見て文章が読みやすいかを何度も確認が必要です。
【参考記事】前文で時候の挨拶に続く、安否を知らせる挨拶について解説します▽
時候の挨拶【1月】の例文をご紹介
1月の季語・季節のワードとしては以下のような言葉が挙げられます。年はじめのためたくさんワードがああるのも1月の特徴ですね。
- 自然現象：雪晴/雪見/小寒/寒詣/氷柱/新春/厳冬/極寒/初晴/初空 etc.
- 食べ物：雑煮/おせち/伊勢海老/鏡餅/初雀 etc.
- 草木：冬桜/寒椿/なずな etc.
- イベント系：新年/元旦/年賀/鏡開き/七草/大寒 etc.
他にも1月は初富士や松の内、迎春など正月関連のワードがたくさんあります。
自然現象の後には「〜の候、〜のみぎり、〜の折」のいずれかをつなげ、安否の挨拶を続けましょう。
その他食べ物やイベント系は文章で書き、必要なら句点(。)で区切って安否の挨拶に移ります。
ビジネス文書や学校PTAで使える時候の挨拶例
では実際に挨拶例をみていきます。今回は違和感が無いよう、安否を知らせる挨拶まで含んだ文例も載せますのでご参考に。
ビジネスで用いる場合は、自然現象+「〜の候、〜のみぎり、〜の折」が堅実で無難です。
1月初旬
- 新春を迎え、お健やかな日々をお過ごしのこととお喜び申し上げます。
- 小寒のみぎり、貴社いよいよご清祥のこととお慶び申し上げます。
- 淑気満つ初春の候、貴社の皆様におかれましては、よいお年をお迎えになったことと存じます。
- 初春とはいえ厳しい寒さが続いておりますが、皆様お変わりございませんか。
- 極寒の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。
- 無事に新しい年を迎え、喜びに満ちたお正月をお過ごしのことと存じます。
1月上旬
- 厳冬の候、貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。
- 小寒の候、あなた様にはますますお元気でご活躍のこととお喜び申し上げます。
- 松の内も明け、貴社いよいよ御発展のことをお喜び申し上げます。
- 雪の舞う寒さ厳しい今日この頃、皆様元気でお過ごしのことと思います。
- 降雪の折、貴社ますますご隆盛のことと存じます。
1月中旬
- 正月気分もようやく抜けました。皆さんお変わりございませんか。
- 三寒四温の候、暖かな日にはほっと息つくこの頃です。
- 冷雨の折、貴校ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
- 厳寒の候、皆様にはおかわりなくお過ごしのこととお喜び申し上げます。
- 大寒を間近にして寒さがいよいよ本格化してきましたが、皆様皆様ますますご健勝のことと存じます。
1月下旬
- 大寒のみぎり、ますます御発展のこととお喜び申し上げます。
- 寒さ厳しきおりから、皆様にはますますご健勝のほどお喜び申し上げます。
- 軒先の氷柱が溶ける間もない寒さではございますが、皆々様には一段とご活躍のことと存じます。
- 三寒四温の候、貴方様にはその後お変わりなくお過ごしのことと拝察いたしております。
- 寒さが体の芯まで応える今日この頃、皆様におかれましてはいよいよご繁昌のことと存じます。
時候の挨拶【1月】の結びの言葉の例文
結びの言葉で気をつけたいのは、冒頭の時候の挨拶で触れたことや使った言葉を再度繰り返さないこと。最後のまとめのご挨拶なので、
プライベートや学校PTA等なら健康や幸せを願う文を。
ビジネスなら活躍や繁栄を祈る文を書きましょう。
時期関係なく使える結びの挨拶と季節ごとに使える結びの挨拶がある
時期を問わない結びの挨拶例
- 貴社の更なるご発展を心よりお祈り申し上げます。
- 引き続きご支援ご厚情を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
- 今後ともこれまでと変わらぬご支援ご鞭撻のほどお願い申し上げます。
- ご多用の折、誠に恐れ入りますが、ご都合をお聞かせ願えれば幸いです。
- 皆様の御多幸を心よりお祈り申し上げます。
1月特有の結びの挨拶例
- 酷寒の折柄、くれぐれもご自愛下さい。
- 本年も変わらぬお付き合いの程、宜しくお願い申し上げます。
- 年始ご多忙のおりではございますが、ご自愛下さい。
- あなた様の今年一年のご多幸をお祈りいたしております。
- 本年もご高配を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
- 寒さはこれからが本番です。どうかお体を大切になさってください。
- 本年も倍旧のご愛顧のほど、ひとえにお願い申し上げます。
1月は新年の幕開けを祝って。
1月に関する時候の挨拶を例題とともにご紹介しました。貴方が感じる季節の移り変わりを文章で表現してみてくださいね。
【参考記事】イベント目白押しの2月に最適な時候の挨拶は？▽
【参考記事】1月から12月まで全ての時候の挨拶を総まとめでご紹介します▽
【参考記事】時候の挨拶に使える「ご健勝」の使い方とは▽
※画像クリックで「ビジネス敬語まとめ」をチェックできます
